36 正直な話 ページ37
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『……ねぇ、先生』
「どうした？」
『好き』
「佐倉はいつも唐突だな」
そのくらい、好きなの。仕方ないじゃん。
もしここで本気の顔をすれば、先生はとれだけ私に胸を高鳴らせてくれるの？
そう思うと体は勝手に動き始める。
DVD作戦なんてとうに忘れてしまった。
「佐倉？ どうした……って、んんんっ！？？」
『今は生徒じゃないんだから、ちゃんと一人の女として見てよ』
油断している先生の上に向かい合わせで座る。
距離の近さに狼狽えて、すぐに顔を赤くさせる。
これが誰であっても…って話じゃダメ、私だから動揺して欲しい。特別なら、それくらい求めていいよね？
『……正直なところ、私のことどれくらい女として見てる？』
「はっ？！ 」
『生徒だから…なんて言わないでくださいよ』
少しだけまた距離を縮めると、ソファに食い込むくらい頭をめり込ませて遠ざけようとする。
素直で、純粋で、可愛い人。
だけど気持ちを聞くまで今日は帰らない。
それは決定事項だ。
もし答えてくれないのなら泊まってやる…！！
「ちょっ！ 答えるから！とりあえず降りろ！！」
『なら降ります』
髪と同じくらい真っ赤になって、一人で慌てて。
先生の隣に座り直してじっと答えを待つ。
溜息を零したと思いきやせっかくセットした髪をガシガシと掻きむしる。
それから気まずそうに私をチラリ伺って
「＿＿＿＿＿＿...少なくとも、夏休み前よりかは」
『何それ！どのくらいかって聞いてるのに！！』
「どのくらいっつったって…。 その…、学校でも気付けば探してしまってるし…ってあああもう！ ンなこと言わせんなよ！」
クッションで顔を隠す姿はまるで女子みたいだ。
先生の中に確実に私がいることが分かり、凄く嬉しくて。ぶわぁっと溢れる気持ちに泣きそうになる。
教師という立場に縛られているのは間違いない。
だからこそ、もし両思いになれても付き合うのは卒業してからでいいと思ってるから。
気持ちが通じ会えただけでも奇跡なんだ、待つことくらい出来る。
……ライバルがいなければ。
『……八百万先生とは何もないんですか？』
「は？なんで八百万？？」
『だって仲良いから』
そう即答すると、先生は急に笑い始めた。
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R E N(プロフ) - 始めまして！！ＲＥＮと言います！！なんとなく、ヒロアカの夢を探していたらこの作品と出会いました！！とっても好きです！！はい！！更新、待たせてください！！ (2022年6月21日 16時) (
レス) id: 421fc06055 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - すっごく好きです！！更新待ってます…！！ (2022年6月3日 22時) (レス) id: 500e077a21 (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 稲荷狐さんさん» 私もそのコメントにニヤケ面が止まらないでございます…！ありがとうございます！！亀更新ですが、見守ってくれたら嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷狐さん(プロフ) - え、切島が可愛すぎて表情筋が働かない…（訳：勝手に顔がニヤける） (2021年8月26日 22時) (レス) id: d2f11fc73b (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 桧さん» またコメントうれちい…ありがとうございます泣 すごくシンプルで分かりやすいです、語彙力なんてなくても桧さんは存在が素晴らしいので何でもアリでーす！笑 先程更新したのでぜひ見てください♪ (2021年8月24日 12時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray. x他1人 | 作成日時：2020年8月11日 22時
