20 帰りたくない ページ21
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それから先生と洗い物して、少し話して
時間はあっという間に過ぎていく。
帰りたくないな、まだ離れたくない
そう思って時計を見つめては溜息が零れた。
「雨、止まねぇな」
『天気予報見ましょ！』
「そうだな」
夕方からなかなか止まない雨。
収まるどころか酷く荒れていて、遠くからは雷の音まで聞こえ始めていた。
スマホで調べると、今日は真夜中も土砂降りでこれから酷くなるらしい。
一瞬、ラッキー…なんて思った。
だけど、どうせ車だし傘持ってなくても関係ないと分かると沈まずにはいられなかった。
「うわ、今結構近かったよな」
『さっきはまだ遠いところから聞こえてたのに』
「もっと酷くなる前に帰るか」
『＿＿＿＿＿、』
タイムリミットが嫌で、態とその言葉は出さなかった。
先生が言うまで口に出さないと決めていたのに。
呆気なく言われてしまったので、何と返せばいいのか戸惑った。まだ一緒に居たいなんて、彼女でもないのに……ましてや生徒を置かせたままなはずはない。
「佐倉、どうした？」
『え、えっと……』
「難しい顔してるけど…体調悪い？」
優しい…！ けど体調は良すぎる！先生のおかげで。
ここで体調が悪いって言っても、きっと先生は早く帰ろうの一択だと思うんだ。
お泊まりなんて、夢のまた夢。
力の入らない拳が、制服を懸命に握る。
『じゃあ、そろそろ帰りま……
___♪
帰りますと言おうとした瞬間、ポッケに入れていたスマホが振動して音楽を鳴らした。
画面を見ると芦戸からで、先生に一言置いて電話に出た。
『もしもし？』
「あっ、A！私考えたんだけどさ、もうこっち来ないで先生んとこ泊まっちゃいなよ!! 」
『はっ、はいいい、！？？』
「だって勿体ないじゃん！ それでなくともニブチンなんだから、強気で行かないと！」
『だけど……なんて言えば…』
「私が言ったげる！代わって〜」
楽しげな声は周囲に盛れるほど大きくて、もしかしたら聞こえるかもしれなかったので距離を取った。
芦戸からの提案に嬉しさやドキドキが混ざって、私のスマホを手に取る姿を見てられなかった。
まるで幼子が、両親に承諾をもらうのを待ちわびているようなそんな感じだった。
「え、ちょ、芦戸！？」
焦る先生を置いて一言
＿＿＿＿＿＿...芦戸、頑張って……!!!!
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R E N(プロフ) - 始めまして！！ＲＥＮと言います！！なんとなく、ヒロアカの夢を探していたらこの作品と出会いました！！とっても好きです！！はい！！更新、待たせてください！！ (2022年6月21日 16時) (
レス) id: 421fc06055 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - すっごく好きです！！更新待ってます…！！ (2022年6月3日 22時) (レス) id: 500e077a21 (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 稲荷狐さんさん» 私もそのコメントにニヤケ面が止まらないでございます…！ありがとうございます！！亀更新ですが、見守ってくれたら嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷狐さん(プロフ) - え、切島が可愛すぎて表情筋が働かない…（訳：勝手に顔がニヤける） (2021年8月26日 22時) (レス) id: d2f11fc73b (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 桧さん» またコメントうれちい…ありがとうございます泣 すごくシンプルで分かりやすいです、語彙力なんてなくても桧さんは存在が素晴らしいので何でもアリでーす！笑 先程更新したのでぜひ見てください♪ (2021年8月24日 12時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray. x他1人 | 作成日時：2020年8月11日 22時
