19 仕方がないひと ページ20
＿＿＿＿＿＿
.
それから口合わせに芦戸に連絡していると
「＿＿＿＿あ、起きたか」
『先生、どこ行って……って、
う、上着てくださいよ！！！』
初めて見る引き締まった体
いつもはセットされた髪も濡れて別人みたいで
思わず持っていたブランケットを投げつけてしまった
「別に隠すもんじゃねえだろ？」
『見たいけど、ダメです』
「なにそれ」
先生は鈍感で純粋で……とにかく鈍い。
日頃から積極的にアピールをしているが、実際に先生の方から来られるのはまだ耐性がついていないのだ。
ふぅ…と呼吸を落ち着かせていると
大人しくTシャツを着た姿でブランケットを畳直している。
『……可愛い』
「？」
『そうだ、そういえば＿＿＿＿＿』
さっき勝己と電話したことを話した。
結局鍵は返してもらえないから、本当に芦戸の家に泊まらせて貰おうかなと言えば
「飯、作ったけど食べてから帰るか？」
『え！！ 先生の手作り！？』
「まぁ一応一人暮らしだからな。っでも期待すんなよ！？ 男飯だから！」
『先生が作ったんなら卵かけご飯でも食べる』
「そこまで酷くねぇよ」
軽く小突かれて笑い合いながらリビングへ向かう
こうしていると本当にカップルみたい…
なんてすぐに私は浮かれてしまう
『本当に男飯だ！肉ばっかり！』
「と言っても栄養は大事だからな、サラダもあるからちゃんと食べろよ！」
『はーい！』
＿＿＿お父さんみたいな、彼氏みたいな。
もし私がご飯を作って、そのセリフを言っていたのなら、歳の差なんて感じさせなかったのかな。
美味しそうに頬張るその顔を
これからも私が見たい、とか
どれだけ幸せに思ってるかとか
この人には全く伝わらないんだろう。
「あ、佐倉」
『、はい？』
「ここついてる」
そう言いながら徐々に近づいてくる赤い髪
手がこちらへ伸ばされて
思わず固まって
少し目を瞑れば、口元に当たる体温
「ん、とれた！」
唇の下をなぞるように伝った親指
熱くて、熱くて
目の前でニコニコする先生に目もくれないほど
大きくなる心臓の音が邪魔をした
「佐倉？ おーい、どしたー？」
本当に、鈍くて仕方がない人だ
今日はきっと鏡を見る度に思い出すことになる
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R E N(プロフ) - 始めまして！！ＲＥＮと言います！！なんとなく、ヒロアカの夢を探していたらこの作品と出会いました！！とっても好きです！！はい！！更新、待たせてください！！ (2022年6月21日 16時) (
レス) id: 421fc06055 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - すっごく好きです！！更新待ってます…！！ (2022年6月3日 22時) (レス) id: 500e077a21 (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 稲荷狐さんさん» 私もそのコメントにニヤケ面が止まらないでございます…！ありがとうございます！！亀更新ですが、見守ってくれたら嬉しいです。これからもよろしくお願い致します！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷狐さん(プロフ) - え、切島が可愛すぎて表情筋が働かない…（訳：勝手に顔がニヤける） (2021年8月26日 22時) (レス) id: d2f11fc73b (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - 桧さん» またコメントうれちい…ありがとうございます泣 すごくシンプルで分かりやすいです、語彙力なんてなくても桧さんは存在が素晴らしいので何でもアリでーす！笑 先程更新したのでぜひ見てください♪ (2021年8月24日 12時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray. x他1人 | 作成日時：2020年8月11日 22時
