33話 ページ35
るぅとside
ころちゃんと話し終えて窓の外を見る。
僕の瞳に映していたのは、屋上で何か話しているさとみ先輩とAちゃんだ。
やっぱりあの二人、付き合ってますよね……。
ころちゃんは、もう立ち直ってるみたいで良かったですけど。
はぁ、僕もAちゃん好きだったのにな……
り「るーちゃんっ!」
る「わっ、莉犬!」
り「何見てるのー」
る「屋上」
り「屋上?んー、誰もいないよ?」
もう戻ったのかな……?
る「ほんとだ……」
り「んー、変な るーちゃん!」
る「あっ、今日ころちゃん誘って3人で帰りません?」
り「それいい!俺、ころちゃんさそっt……チャイムなっちゃった。」
る「タイミング悪かったみたいですね……。」
僕は、授業を受けながら昨日のことを思い出していた。
熱も下がり、少し風に当たりたかったので散歩していたら見てしまった。
公園でさとみ先輩とAちゃんが話しているのを。
少し気になったのでしばらく観察していると、さとみ先輩がAちゃんを抱きしめていて確信した。
あの二人は、付き合っている。
つまり、ころちゃんは、振られた。
ころちゃんから連絡がないということは、そういうことなのだろう。
最初は、付き合えて舞い上がっていて忘れたのかなって思ってたけど「振られた」と言うのが、キツかったからなのかもしれない。
さとみ先輩とAちゃんが幸せになれるように僕は手助けをするだけ。
僕の好きな人と憧れの先輩には、幸せになって欲しいから、、
でも、少し胸が痛いな。
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花 - めっちゃ好きです…。 (2021年3月23日 18時) (レス) id: 2080e60fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優梨奈 | 作成日時:2020年2月20日 19時