17話 ページ18
悲しげに言うさとちゃんに思わず抱きついてしまう。
さ「……!」
さとちゃんも抱き返してくれる。
私『さとちゃん……。ごめんね?』
さ「いや。いいよ。こんな約束程度でAを俺の物にできるはずないのにな。」
さ「でも、この気持ちに区切りを付けさせて。」
と、短くキスをした。
さ「ごめんね。」
その後私たちは、沈黙のまま帰宅した。
帰ってLINEを見るところんくんからメッセージが来ていた。
こ︰ごめん、風邪ひいちゃったみたい。
こ︰A、学校頑張ってね。٩(ˊᗜˋ*)و
こ︰もう、行っちゃった?チラ…(´ ・ω|
こ︰寂しいな( ´・ω・`)
こ︰もう、授業終わったよね?さとみくんと仲良くしないでね。
こ︰委員がんばれ💪( `ω´ 💪)
こ︰僕のこと本当に好きなの?嬉しい。
こ︰……。は?今の音何?
こ︰ねえ。
こ︰さとみくん何したの?
こ︰ネックレスとか、してたんだ。
こ︰捨てて。ていうか今から家行くから。
私『何……これ。』
なんでネックレスのこと知って……。
戸惑っていると、家の中にインターホンの音が響いた。
私『っ!だ……れ?』
答えは分かっている。
私は恐る恐るドアを開けると、ころんくんがいた。
ころんくんは、何も言わずに家に入った。
私は、ころんくんを自分の部屋に案内し、お茶とお菓子を持っていった。
私『あの、ころんくん……。』
こ「お互い聞きたいことは沢山あるから、まずは、Aから聞いていいよ。」
私『うん。ころんくん、もう風邪大丈夫なの?』
こ「うん、しっかり薬飲んで寝てたから。」
私『そっか、良かった。あと……さ。』
あのLINEの内容聞いてもいいのだろうか。
いや、聞こう。
私『ころんくんは、なんで図書室にいた時の内容知ってるの?』
こ「まあ、気になっちゃうよね。盗聴器だよ。カバンの中に付けてたんだ。他にはない?」
私『っ、もう、いいよ。』
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花 - めっちゃ好きです…。 (2021年3月23日 18時) (レス) id: 2080e60fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優梨奈 | 作成日時:2020年2月20日 19時