16話 ページ17
私は、図書室の前まで行き顔をピシッと叩き中へ入った。
私『お疲れ様でーす!』
さ「おう。あれ?ころんは?」
私『あー、ころんくん昨日の雨で風邪ひいちゃったみたいで……。』
さ「あちゃー。」
私『ごめんね。私のせいだよね……。』
さ「そんなことないよ。」
と、頭を撫でてくれる。
さ「ほらっ、一緒に作業しよ?」
私『うん。』
その日の私は、とにかく失敗をしまくった。
さ「…………。今日のA、変。」
本を運んでいるとさとちゃんがそう言った。
私『え?そんなことないよ?て、わっ!?』
と。何も無いところでつまずいてしまった。
やばい……!転ける!
身を身構えると、暖かいものが私を支えてくれた。
さ「っと!ほら、やっぱり変だよ。」
私『ありがとう……。』
さ「うーん。あ、ころんが居ないから?」
そうなのかな。
私は、思ってる以上にころんくんが好きみたいだ。
私『……そうかもしれない//』
さ「そっか……。」
と。暗い表情で言うさとちゃんがこちらに顔を近づけてくる。
さ「好きなの?」
私『う、うん。』
そう答えると、さとちゃんが首元からネックレスを出した。
私の持っているネックレスと同じデザインの色違いだ。
私も何となく、ネックレスを出す。
合わせるときっとハートになるのだろう。
さ「なぁ、覚えてるか?このネックレス、あげた時。小さい頃俺、Aといつか絶対結婚しようって約束してこのネックレスあげたんだよ。」
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花 - めっちゃ好きです…。 (2021年3月23日 18時) (レス) id: 2080e60fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優梨奈 | 作成日時:2020年2月20日 19時