包装紙を解くように 4 ページ10
「これ、中に何も着てないの?」
「……だって、これ自体が下着だから……ね、ウォヌくん、もういいでしょ?」
「いいって?」
ヌナが何を嫌がっているのか分かっていながら、わざと何も知らないふりをして自分の膝に座らせ続ける。
「き、着替えさせて」
「何で。せっかく着たんだからもう少し見せてよ」
膝の上でもじもじするヌナのお腹に腕をぐるっと回し逃げられない様にして、頭にキスをしながら丸見えの肩口や鎖骨を撫でる。
「ウォヌくん、見せてって言いながらっ、…全然見てないっ」
「そう?でも、楽しめてるよ?」
確かに、我慢出来ずに触ってはいるが一応見てもいる。
今度は耳の裏にキスをして、鎖骨の出っ張り部分を爪で軽くカリカリっと引っ掻く。
「ん、んぅっ、や、めッ、…てッ」
「んー?」
俺の手を掴んで止めさせようとしてくるが、ヌナの力なんてたかが知れてる。
手首をただ撫でられている様にしか感じられないヌナの抵抗を無視して触り続けた。
「ここ、もうすっかり痕消えちゃったね」
すべすべの肌を撫でながら、色が薄くなってしまっているキスマークの痕を確認する。
ついこの間まで首や鎖骨、胸元は俺が付けた痕が散らばっていたのだが、ここ最近スケジュールが重なえり、ヌナにあまり触れていなかった。
「また、付けてもいい?」
耳元で聞いてから、耳朶をガリっと噛む。
ヌナの真っ白い肌は痕が分かりやすくて、いつも付けるのを止めれなくなる。それに、ここに自分のだというシルシが無いと不安で仕方ない。
「んッ!!だ、めッ、ウォヌくん、明日も早いでしょ?」
「……俺、別にしたいとは言ってないよ。付けてもいい?とは聞いたけど」
ヌナは俺の言葉にハッとして、顔や耳、挙句の果てに肩までじわじわと赤くなっていく。
「……だ、だって、ウォヌくんが」
「俺が何?」
「……意地悪」
分かってる。《痕を付けるだけ》で終われるはずがない。ヌナはそれを理解していて、拒否したのだと分かってはいるが……
「ふは、ヌナ可愛い。ベッドいこっか」
「……何もしない?」
「んー、約束は出来ないかな」
むしろ、こんな可愛いヌナ何もしない方が無理だ
逃げようとするヌナの手首を掴み、寝室へと移動する。
「ウォヌくん、ほんとに、ダメッ、明日寝坊しちゃう!」
「大丈夫。絶対に遅刻しないから」
ヌナをベッドへと優しく押し倒し、プレゼントの包みを開けるワクワク感を覚えながら、肩口にあるもう片方のリボンをゆっくりと解いた。
694人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:NOAH | 作成日時:2024年3月13日 23時