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事務所についてからマネージャーにお礼を言って急いで練習室に行く。


マネージャーには『 メンバーには言わないで 』と言っておいたけど大丈夫かな。


車の中で食べたジンヒョンが作ってくれたお弁当はすごく美味しくて、優しい味がして泣きそうになった。




『 うまく、ならなきゃ 』




練習室に入って荷物を投げるように置く。


たくさん練習して、1番ダンスが上手くならなきゃ僕は防弾少年団にいちゃ駄目だ。


ここで歌の練習はできないからそれはまたあとですることにした。




『 …ホソギヒョンよりも、ジミニヒョンよりも 』




ここで出てくるのはダンスが上手いメンバー名前。


テヒョイヒョンも、マンネのジョングガだって僕より上手い。


僕が防弾少年団にいて1番なところなんてない。




『 …全部練習しなきゃ 』




デビュー曲から最新曲まで全部。


何回も何回も踊らないと。


上手い人のダンスを見て、タイミングが揃うように。




『 …っ、 』




上手くならなきゃ。


モヤモヤしたまま携帯で音楽を流す。


宿舎に帰るまでにこのモヤモヤを消していかなきゃ。




『 ホソギヒョンみたいに、 』




ホソギヒョンのダンスをお手本にしながら踊る。


すると急に音楽の音量が小さくなって、通知音が響いた。


それに驚いてすぐに携帯を見る。




『 …カトク、誰からだ 』




ホーム画面に表示されたのはカトクの通知。


それだけでは誰からか分からなくてアプリを開く。




『 …ナムジュニヒョン 』




カトクを送ってきたのはナムジュニヒョンで、それも防弾少年団のグループで僕宛てに。




[ ナムジュニヒョン ]

A何時頃帰ってこれそうだ?




ただその一言だけ。


今日は夜遅くまで練習しようと思ってたから少し悩む。


でもここにいることはバレたくない。




〚 A 〛

撮影が長引いているので遅くなりそうです。
夜ご飯いりません。


[ ジンヒョン ]

あまり無理しちゃだめだよ




ナムジュニヒョンだけじゃなくてジンヒョンもそう言ってくれる。


ああ、しんどい。


本当はどう思ってるんだ。




『 …帰りたくないな 』




カトクの内容は暖かい内容なはずなのに、どんどんモヤモヤが大きくなっていく。


マネージャーがヒョンたちにバラさなければ僕がここにいることはバレない。




『 練習しよう 』




カトクの通知をオフにして、また音楽をかける。


時間の感覚はなくなっていった。





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設定タグ:防弾少年団 , BTS , 男主   
作品ジャンル:タレント
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ごとう(プロフ) - ルイさん» 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります!! (2020年12月29日 20時) (レス) id: 4c30095d64 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年12月29日 18時) (レス) id: 179b11701f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごとう | 作成日時:2020年12月28日 13時

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