33 ページ33
.
あれから他愛もない話をしながらご飯を食べた。
食べている途中もリビングには誰もこなくて不思議なくらい。
「 美味しかった? 」
『 すごく 』
「 よかった 」
ベッドから降ろされたときみたいに無理矢理僕を引っ張るジンヒョンが向かうのはソファー。
座るまで離してくれなそうだから仕方なく座る。
「 よし、じゃあ昨日のこと調べていいよ 」
『 は、 』
「 どうせずっと調べてたんだろー? 」
『 なんで、 』
「 ヒョンはなんでも分かるって言っただろ! 」
ここまで言われると僕が思ってることもバレてそうで悔しい。
でもヒョンの隣で調べるのは気が引ける。
イ・シウについても防弾少年団についてももう見てしまって、あと気になるのは僕についてのことだけ。
なにが書かれてるのかなんて予想がつくけど、だからこそ1人でみたい。
「 見ないの? 」
『 ひとりで見たいんですけど 』
「 駄目〜 」
『 …、 』
なんなんだこのヒョンは。
なんて思っていたらリビングの扉が開らく音が聞こえて、ジンヒョンとふたりで扉の方を見る。
そこにいたのはユンギヒョン。
「 やっと飯食ったの? 」
「 そうなんだよー 」
『 …やっとって 』
「 やっとだろ、どうせヒョンが呼びに行かなかったら夜も食わないつもりだっただろ 」
『 …、 』
ユンギヒョンに図星をつかれて悔しい。
ジンヒョンだけじゃなくてユンギヒョンにまで考えてることがバレる。
「 んで、あとなに見てないの 」
『 なにって、なにがですか 』
「 あいつのことと俺らのこととお前のこと 」
『 … 』
面倒くさそうに僕の隣に座るユンギヒョン。
反対側にはジンヒョンがいてこれはもう逃げられない。
それよりなんでユンギヒョンは僕が気になってること全部当てたんだ。
「 なんで分かるんだって顔してるけど、俺らだって気になってたから分かったの 」
『 ……、 』
「 Aだけじゃなくて気になってるのは全員 」
『 …知ってます、そんなこと 』
もう本当に悔しい。
ジンヒョンに続いてユンギヒョンまでなんでもお見通しってことかよ。
.
521人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごとう(プロフ) - ルイさん» 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります!! (2020年12月29日 20時) (レス) id: 4c30095d64 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年12月29日 18時) (レス) id: 179b11701f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ごとう | 作成日時:2020年12月28日 13時