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ビビンバを食べ終わってからは特に予定もなくて、リビングのソファでテレビを見ている。


1人でじゃなくて、右隣にはジンヒョンがいて左隣にはジミニヒョンがいる。


近くにいるのはこの2人だけど、全員リビングにいるから気になってたことを聞いてみる。




『 僕を甘やかそうの日って誰が考えたんですか? 』


「 …誰だっけ? 」


「 …覚えてないなぁ 」




これは絶対覚えてるやつ。


覚えてても教えてくれないやつ。





『 じゃあなんで僕を甘やかそうって考えになったんですか? 』


「 …やー、それも覚えてないなぁ 」


「 …僕も忘れちゃった 」


『 はぁ、そうですか 』




誰が提案したのかもなんでこうなったのかもジンヒョンとジミニヒョンは教えてくれないみたい。


多分メンバー全員教えてくれない。


甘やかされる本人が気になってるんだから教えてくれてもいいじゃないか。




「 あ、見て、Aが映ってる 」


『 本当だ 』




隣にいるジミニヒョンがそう言ったからテレビを見ると、確かに僕が映っていた。


防弾少年団としての僕じゃなくてモデルとしての僕。


テレビの内容は世界で最もハンサムな顔100人について。




「 すごいね、ノミネートされてる 」


「 Aまでヒョンを差し置いてノミネートするのか! 」


『 僕がジンヒョンよりハンサムなことが証明されましたね 』


「 生意気! 」




僕の顔がいいことは自分でも分かってる。


分かってないとモデルなんてやってられない。


でも紹介されるならモデルとしてじゃなくて防弾少年団のメンバーとして紹介されたかった。




『 …僕は防弾少年団のメンバーなんだけどな 』




思ってたことが口から漏れた。


言わないつもりだったのにポロッと言ってしまって、ハッとしたときにはもう遅かった。


ジンヒョンは僕の頭をボサボサにするくらい撫でてるし、ジミニヒョンは僕の手を握ってくる。




『 …ちょっと、離れて 』


「 なに当たり前のこと言ってるの 」


「 Aはずっと防弾少年団のメンバーだよ 」


『 …知ってますよ 』




初めてメンバーの前で出した弱音。


聞こえてたのが2人だけでよかった。


これを弱音だって捉えてくれなかったらいいのに、それは絶対無理だって分かる。




『 そろそろ離れてくださいよ 』


「 嫌だね! 」


「 黙ってこのままでいなさい! 」



離れてという言葉とは逆に寄ってくる2人。


甘やかされてると調子が狂う。




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設定タグ:防弾少年団 , BTS , 男主   
作品ジャンル:タレント
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ごとう(プロフ) - ルイさん» 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります!! (2020年12月29日 20時) (レス) id: 4c30095d64 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年12月29日 18時) (レス) id: 179b11701f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごとう | 作成日時:2020年12月28日 13時

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