涙なんか必要ない

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あれからメイクヌナに怒られながらメイクをしてもらった。


肌の調子が悪いとかメイク乗りが悪いとかくまが酷いとか。


全部自業自得だからちゃんと謝った。


そして今は監督から個人の説明を受けている途中。




「 この衣装の撮影が全部終わったら別な衣装に着替えてください 」


『 メイクもですか？ 』


「 メイクもです 」




今回は今着ている衣装含めて2着着るらしい。


ということは2曲やるということ。


少し大変だけどすごく楽しみだ。


メイクも髪もいろんなのをしてくれるらしくて今からわくわくしてる。




「 それでこの撮影が終わったら別な撮影もするはずだから 」


『 え、そうなんですか 』


「 聞いてなかった？ 」


『 …はい、すみません 』




まさかの音楽番組以外にも撮影があったらしい。


なんの撮影だろう。




「 雑誌の撮影なんだけどね 」


『 あ、雑誌 』


「 そう、それでソロの撮影が多いのがジョングクくんとAくん 」


『 そういうことだったんですね 』




音楽番組の説明が多いっていうことじゃなくて、そのあとの雑誌撮影の説明が多いってことらしい。


みんなで撮影できるの楽しみだな。


防弾少年団としての雑誌撮影は久しぶりだ。




「 何回も衣装変えたりメイク変えたりしてもらうんだけど大丈夫？ 」


『 大丈夫です 』


「 ごめんね、ありがとう 」




いちいち確認してくれるこの監督さん、すごいいい人だな。


人によっては確認もなしで次々渡してくる人いるからな。




「 じゃあ最初の撮影のもうひとつの衣装と、雑誌の方の衣装確認しに行こうか 」


『 はい 』




監督さんが衣装のほうに向かって歩き出すからその後ろをついて行く。


途中で見えたけど今はテヒョイヒョンとジミニヒョンがメイクしてる。


そしてやっぱり僕と同じように怒られてる。


隣でメイクしてたジョングガも怒られてたな。




「 ここからここがAさんの衣装 」


『 すごい、かっこいいですね 』


「 ごめんね、こんなにたくさん 」


『 全然、むしろ楽しみです 』




やっぱりこの監督さんはいい人だ。


今日の撮影は頑張れそう。





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偶然から始まったもの

新作です。
よろしくお願いします。


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