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「見破れぬことはない、か」
森さんに資料を渡し終えた私は、一人大通りを歩いていた。
「まぁ、薬も3つもらったし。三ヶ月はへーきかも」
悪夢の続きを見なくて済みそうだ。
薬がなくては、生きていけない。
「あーなんだか飲みたい気分だわ」
首をコリコリ、と回しため息をつく。
近くのバーに、入ることにした。
「____おや?」
店の扉を開いて開口一番に出た言葉。
一匹の猫と、一人の男性。
その姿は、見覚えのある姿だった。
「やぁ?」
笑顔で私にそう問いかけるのは先程森さんから忠告をされた人物。
「はじめまして」
私が短くそう伝えると、ものすごく悲しそうな顔をする。
「お風呂に入ったことがある中なのにぃ?」
「ないですよ!ばか!」
破廉恥なことを言わないで!と私は彼に詰め寄った。
太宰治。
私は彼を知っている。
接点がないのは嘘だ。
「何故あなたがここに」
「いちいち理由がなくては、バーに来ることすらも許されないのかい?」
「___そんなことは、ないけど」
隣でいつの間にかちょこんと腰掛け、私に問いかける太宰さん。
「キミは、いつ見ても変わらないねぇ」
ニッコリと目を細めた。
「変わらないのは、私じゃなくて貴方だわ」
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抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 楽しみに待っていてください笑笑笑 (2018年2月19日 21時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» わあああありがとうございます…!!楽しみにしてますね(´˘`*) (2018年2月19日 20時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 了解です笑近々入れていきたいと思います笑笑笑 (2018年2月19日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» 抹茶パフェさんにもこれからの展開があるから、無理にとは言いませんが…新双黒との絡みが欲しいです!難しいようでしたらもう全然無視して構いませんので!!m(_ _)m (2018年2月18日 23時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!リクエストとかあったらぜひどうぞ!(笑) (2018年2月18日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶パフェ | 作成日時:2017年1月5日 15時