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ページ22

同刻







武装探偵社で、固まる敦と国木田。







怪しく光るパソコン画面を前に空いた口が塞がらなかったからだ。







「_____黒銃(ブラッド)って、まさか」









人類滅亡計画を推進するだけじゃない。




この組織が本当にしようとしていたこと。









「そうだ、敦。この組織は_____武装探偵社の崩壊、ポートマフィアの分裂、そしてクローン生産をしようとした」






 




冷や汗が背中を伝う。ゴクリ、と敦は生唾を飲み込んだ。







ただの指名手配犯を調べているうちに、とんでもないところに繋がっていくピース。









その指名手配犯はそんな組織の一員。



だから表沙汰では指名手配犯だということが知られていないのか。






何も知らない僕たちが、いつか、どこかで関与しそうな相手。







国木田はパソコンの電源を何も言わずに切ると、帰り支度を始めた。



 






「もうこの組織は壊滅させられた。今はきっと存在しないはずだ。」








「___そ、そうですよね。」








一瞬浮かんだ怪しい考え。









弱い光が、自分を掴んで離さないような気がした。






黒銃(ブラッド)。とんでもない組織がいたものだ。









「そういえば太宰さん、ここ最近休みがちですね_」









太宰の家から飛び出てきた女の人を思い出して、少なからず敦は苦笑した。









フラレた落ち込みは半端ない、と。









とりあえずそっとしておくべきだろう。








何より太宰さんはプライドが高そうだ。









敦も同様、帰り支度を進める。









_________携帯に、一通のメールが届いていたことすらも知らず。









「僕も彼女できるといいなぁ」







もちろん、フラれたくはないが。

















 
____目を開くと、そこは廃墟だった。







あの異能力は、自分で意識をすればそれなりのところに移動できるが、意識しなければとんでもないところに飛ばされかねない。








今回は後者なようだった。









「ここは__」








ボロボロと崩れそうな壁。



割れている窓ガラス。





蜘蛛の巣が至るところにはられていてー。









「____アジト?」









感覚的に直感した。









ここは、きっと自分がいたのであろう、黒銃(ブラッド)のアジトなのだ、と(?)





ここに彼がいる理由もないはずなのに。
だがなぜ、なぜ私はこの場所を覚えているのだろうか。

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抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 楽しみに待っていてください笑笑笑 (2018年2月19日 21時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» わあああありがとうございます…!!楽しみにしてますね(´˘`*) (2018年2月19日 20時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 了解です笑近々入れていきたいと思います笑笑笑 (2018年2月19日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» 抹茶パフェさんにもこれからの展開があるから、無理にとは言いませんが…新双黒との絡みが欲しいです!難しいようでしたらもう全然無視して構いませんので!!m(_ _)m (2018年2月18日 23時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!リクエストとかあったらぜひどうぞ!(笑) (2018年2月18日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶パフェ | 作成日時:2017年1月5日 15時

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