【情報屋】 ページ3
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「情報屋のAです。森さんに言われてきました」
ポートマフィアのビルでは、この一言をいうだけですべての場所に移動が可能になる。
茶ブウ筒を抱えながらもずんずんと進んでいく。
最上階に彼がいることを知っているからだ。
部下の方がドアを開く。
玉座に座る彼ーー森鴎外は、私を見て、ニンマリと口角を上げた。
「いつもいつも済まないねぇA」
「仕事ですから」
短く挨拶を交わし、情報を渡す。
どうやら大きなプランなようで、私でも情報の取得が大変だった。
「キミのお陰で助かっているよ。どうかね?またマフィアにーー」
「丁重にお断りさせていただきます」
間髪入れずに答える。これで何度目の質問だろうか。
「気が変わったらいつでも来ておくれ。私は待っているからねぇ」
どこから出てきたのか、エリスお嬢もうんうん、と頷いている。
「まぁ、あたしは情報屋なのがラクなんで」
そう言ってニッコリと笑った。
「あ、そうだA。気をつけ給え」
少しだけ低くなった声色に、聞き返す。
「何に、ですか?」
「________君もよくわかっているだろう?」
「あぁ、警察ですか?そんなもの別に平気ですよ」
「違うよ_______もと幹部の彼に、だよ」
その一言に一瞬だけ目を丸くする。
「何故?彼とはなんの接点もありません」
「後々気づくさ。まぁ、私からの警告だと思い受け取っておくといい。」
そういうと森さんはあたしに一本の試験管を渡す。
中には三粒の錠剤が入っていた。
「もっとマシな渡し方とかないんですかね」
「嫌なら渡さないけれど?」
「ありがたくいただきます」
ペコリ、と一礼するととりあえずカバンにそれをしまう。
「戸薬の効果が切れたらまたおいで。
きっと、今日これを渡しに来たのも、これが欲しかったという理由も含まれているのだろう?」
「なんでもお見通しですか」
「渡しに見破れぬことなど何もないからね」
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抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 楽しみに待っていてください笑笑笑 (2018年2月19日 21時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» わあああありがとうございます…!!楽しみにしてますね(´˘`*) (2018年2月19日 20時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 了解です笑近々入れていきたいと思います笑笑笑 (2018年2月19日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» 抹茶パフェさんにもこれからの展開があるから、無理にとは言いませんが…新双黒との絡みが欲しいです!難しいようでしたらもう全然無視して構いませんので!!m(_ _)m (2018年2月18日 23時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!リクエストとかあったらぜひどうぞ!(笑) (2018年2月18日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶パフェ | 作成日時:2017年1月5日 15時