検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:26,711 hit

【情報屋】 ページ3











「情報屋のAです。森さんに言われてきました」









ポートマフィアのビルでは、この一言をいうだけですべての場所に移動が可能になる。









茶ブウ筒を抱えながらもずんずんと進んでいく。









最上階に彼がいることを知っているからだ。









部下の方がドアを開く。









玉座に座る彼ーー森鴎外は、私を見て、ニンマリと口角を上げた。









「いつもいつも済まないねぇA」









「仕事ですから」






 


短く挨拶を交わし、情報を渡す。





どうやら大きなプランなようで、私でも情報の取得が大変だった。









「キミのお陰で助かっているよ。どうかね?またマフィアにーー」





「丁重にお断りさせていただきます」







間髪入れずに答える。これで何度目の質問だろうか。









「気が変わったらいつでも来ておくれ。私は待っているからねぇ」








どこから出てきたのか、エリスお嬢もうんうん、と頷いている。









「まぁ、あたしは情報屋なのがラクなんで」









そう言ってニッコリと笑った。









「あ、そうだA。気をつけ給え」









少しだけ低くなった声色に、聞き返す。





「何に、ですか?」




 






「________君もよくわかっているだろう?」





「あぁ、警察ですか?そんなもの別に平気ですよ」







「違うよ_______もと幹部の彼に、だよ」









その一言に一瞬だけ目を丸くする。








「何故?彼とはなんの接点もありません」




 





「後々気づくさ。まぁ、私からの警告だと思い受け取っておくといい。」








そういうと森さんはあたしに一本の試験管を渡す。








中には三粒の錠剤が入っていた。








「もっとマシな渡し方とかないんですかね」






「嫌なら渡さないけれど?」



「ありがたくいただきます」









 ペコリ、と一礼するととりあえずカバンにそれをしまう。









「戸薬の効果が切れたらまたおいで。


きっと、今日これを渡しに来たのも、これが欲しかったという理由も含まれているのだろう?」






「なんでもお見通しですか」









「渡しに見破れぬことなど何もないからね」








・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 楽しみに待っていてください笑笑笑 (2018年2月19日 21時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» わあああありがとうございます…!!楽しみにしてますね(´˘`*) (2018年2月19日 20時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» 了解です笑近々入れていきたいと思います笑笑笑 (2018年2月19日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 抹茶パフェさん» 抹茶パフェさんにもこれからの展開があるから、無理にとは言いませんが…新双黒との絡みが欲しいです!難しいようでしたらもう全然無視して構いませんので!!m(_ _)m (2018年2月18日 23時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶パフェ(プロフ) - 赤月セレンさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!リクエストとかあったらぜひどうぞ!(笑) (2018年2月18日 17時) (レス) id: cf48d4b976 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:抹茶パフェ | 作成日時:2017年1月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。