【文スト】指名手配犯の情報屋

・ ページ12

・




Aと話をした僕(やつがれ)は、ポートマフィアまでの道のりを歩く中、一人悶々としていた。



　





殺される、と予告をしたものの、
`本当にこれで良かったのか`
という思いが尽きないからだ。









____`__「Aか、。」









名前を言うだけで、懐かしい想いが体を伝わる。









___昔の頃の彼女と、変わってしまったものはきっと記憶だけだ、









________首領(ボス)の言うとおりになどさせるものか。









ぐっと手を握りしめて、思いを固める。









彼女のことを守らねばならない。









「`首領(ボス)`のモノになど、させるものか」









早くこの連魔から、彼女を断ち切らねばならない。









きっと太宰さんもそれに気がついているはずだ。









___彼女が、首領(ボス)に操られているということ。









そして彼女が、``三角関係``の中心者であるということ。









首領(ボス)との会話が蘇る。





　
____```_______``_`


____```_『あぁ、芥川くん。』







『Aにつたえてきてくれないか？』





　
　





『今夜、君の家に帰らないほうがいいよ、とね。』









『何故家に帰らせることは不味いのですか。』





　






『ちょっとした予感だよ、予感。』
　







『いや、でも、彼女は牡羊座だからねぇ。』







　 『もしかしたら』






『記憶が回復してしまうかもしれないから、ねぇ。 』









『記憶、ですね』
　








何もできない自分自身に、歯が立って仕方がなかった。









・

【仕事】→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す