七話 ページ8
あの日から3年たった。
師範が一人の男の子を連れてきた
見た所同い年だろうか
傷だらけの顔、白に近い銀髪、目つきのわるい濃い藤色の瞳。
明らかにこちらを警戒している
そいつを見ていたら、師範が口を開いた
「彩葉。お前の相棒になる奴だ。」
待ってくれ。聞いてないんだが
「相棒?」
「あぁ。だが、名前をどうしても言おうとしないんだ。お前なら聞き出せるかもしれないから、聞いておいてくれ。儂は買い出しに行ってくる。ついでに、稽古の内容も教えておけ」
「はい。」
師範は頼むことだけ頼み、さっさと買い出しに行った。
…チッ
あぁ、すまない。舌打ちなんて、coolじゃないな?
とりあえず話し掛けてみよう。
「な、なあ…」
「あァ?」
oh… 少し怖いなぁ だが、俺は負けないっ!!!
「っ、怪我してるぞ。手当てするから、中に入ってくれ」
右手がザックリ切れている。
あのジジィ…これ知ってて放置したな
それより、入ってきてくれるだろうか
「…」ザッ
…意外と素直だな
とりあえずきれいにしたから、包帯を巻こう
「痛くないか?」
「ん」
…さっきから「ん」しか言わないんだが…まあ痛くないならいいか。
「………なァ」
「!どうした?痛いか?それとも腹が減ったか?」
「違ェよ。お前、名前は?」
「!!!フッ、良いだろう、教えてやる!日本で一番coolなこの俺の名は(「やっぱいい」ごめんなさい!彩葉です!」
「…そォかよ。」
…ン〜〜?何故聞いたんだろうか…
まあいいか
「はい、終わったぞ!」
「…み」
「ん?どうした?」
確実に今何か言ったよな?
「だーーーっ!!!!!俺の名前だよ!!!不死川実弥だっつてんだァ!!!!!」
…ん!?名前!?今名前言ったか!?
「そうか!!!!よろしくな!!!…………なんて呼べばいい?」
「……勝手にしろやァ」
「じゃあ実弥にするぜ!!」
「は?」
「俺、仲間の事は名前で呼ぶ精神で生きてるんだ!!」
「何だその精神はァ…つか、お前名字教えろやァ」
「…すまない。覚えてないんだ」
「はァ?」
「俺、3年前くらいに一部記憶喪失になったんだ」
「…じゃあお前自分で作ればいいじゃねェか」
え?なんて?
「名字を作る?」
「ンだよ。文句かァ?」
「いや、いいアイデアだなと思ってな」
どうするかな…
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実弥Love - ドハマリしました!実弥推しなので嬉しいです。更新楽しみです。 (2021年2月28日 13時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 単刀直入に言います。ハマりました!!とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2021年2月13日 22時) (レス) id: 9887203006 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水瓶 | 作成日時:2021年1月2日 10時