四十三話 ページ44
あれから数ヶ月後、実弥も柱になった。
下弦の壱を倒したらしい。
流石だ。
…その柱合会議でなんやかんやあったのだが…
まあその話はまた今度しよう。
そうだ。龍聖だが、上弦の伍と対峙し、負傷のため引退した。
最後まで柱の厳格さを保っていた。
俺もあぁなりたいな。
いや、なるんだ。
立派な柱に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数週間後…
「〜♪」
「えらくご機嫌じゃねェか」
「だって温泉旅行だぞ!?
初めて行くんだ!!」
「はいはい、はしゃぎすぎんなよ。」
今度実弥と長期任務に行くんだ。
それで、その休暇のために温泉旅行に行かせて貰ったんだ!
・
・
・
突然だが、俺は今実弥を羽交い締めで止めている。
何故か?フッ、実弥の言葉を聞けば分かるさ。
「オイオイ…
混浴である必要を三十文字以内で説明しやがれェ…」
「実弥!!初対面の人に失礼だぞ!」
ほらもう受付の人泣いてるじゃないか
「そんなに俺と入るのが嫌なら俺後で入るから!」
「ちげェよそうじゃねェ…俺はお前のために言ってんだァ…」
「俺なら大丈夫だから!」
「お前が大丈夫でも俺が許さねェ…」
駄目だ。こうなった実弥はもう止められない。
どうするか…
あ、そうだ。
「すまない!お代は後で払う!」
俺は実弥を俵担ぎして更衣室に入った。
・
・
・
困った時は力業。
うん。覚えておこう。
「…お前絶対ェタオル巻けよ」
「あぁ。」
「男に話し掛けられても必要最低限で済ませろ」
「あぁ。」
「絶対ェ体触らせんな」
「…実弥そんな変態いるわけないだろう。」
「いるかもしんねェだろ」
「心配がすぎるぞ…」
「心配はあればある程いいンだよ」
「…まぁそうだな。」
・
・
・
「実弥〜♪気持ちいいぜぇ〜♪」
「そうかァそんなに気に入ったンかァ」
「あぁ!それに何だか肌がすべすべしてきたぜぇ〜」
と、その時
ぐぅ〜…
「…」
「…」
「…すまない…」
…俺の腹の虫が鳴いたな…
「ふは、ちょっと待ってろ。温泉饅頭買ってきてやる」
「あ、ありがとう…」
実弥が出て行ってしまった。
まさかこれ程腹が減っているとはな…
…今日の実弥、何か変だ。
動揺の匂いと…何だろう。ドロドロとした甘い匂いがする。
動揺の匂いは常にしているが、ドロドロとした匂いはたまにポツポツとしてくる。
31人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実弥Love - ドハマリしました!実弥推しなので嬉しいです。更新楽しみです。 (2021年2月28日 13時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 単刀直入に言います。ハマりました!!とっても面白かったです!更新頑張ってください! (2021年2月13日 22時) (レス) id: 9887203006 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水瓶 | 作成日時:2021年1月2日 10時