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放課後知らせるチャイムがなった瞬間、君は教室を飛び出した。



何を考えているかなんとなくわかった気がする。



「…待った?」



「今来たところ」



正解だったみたいだ。



「よくわかったね。やって欲しいこと」



「さすがに教室出るの早すぎたからね」



「じゃあ行こうか」



駅前に近づくにつれてだんだんと人が多くなってきて僕たちは一度はぐれそうになった。



だから仕方なく、ほんとに仕方なく僕の服を掴む形で歩いていた。



君がトイレに行くというので待っていたら



運悪く中学の同級生に出会ってしまった。



「さっきのってもしかして彼女?」



昔から僕のことを煽るのが好きな奴だった。



「別に、そんなんじゃ無いけど」



「ふーん面白くねぇな」



あれおとなしい、



「そりゃ高校生にもなれば俺だって変わる」



僕の表情を読み取ったみたいだ。



「じゃあな、邪魔して悪かった。」



「だから違うって」



僕の弁解の言葉は虚しくも吐息となって消えた。



「お待たせ」



君が戻ってくる前に居なくなってくれてよかったと思ってる。



だって君がいたら付き合ってるけど何か文句でもあるのかとガンを飛ばしそうだから。

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作者名:みんゆり | 作成日時:2023年8月22日 23時

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