【ω/r/w/r/d/!】妄想の墓場 第二墓地【BL 】

19.その一粒さえ晴らしたくて zmrb【1】 ページ7

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ある日、書類や管理が終わってちょっと暇になったとき。
適当にふらふら歩いていると、訓練場の近くまで来た。
誰かいるかなと覗いてみると、ちょうどよく恋人のゾムがいるのが見えた。
なので声をかけようとしたその時。
一人で俯いてこちらに背を向けているゾムから、ぽたぽたと雫が落ちていった。
……泣いてる…？
そう思った瞬間、一気に頭がパニックになり始める。
だって、あの、あのゾムが。
泣いてる？何があったんだろう。
誰かに酷いことを言われたりされたりした？
何か辛いことがあった？
考えれば考えるほど不安になっていく。
ぎゅぅ、と握り潰されるみたいに心臓が痛い。
何か。何かしてあげられること。
必死で考えていると、またゾムから雫が零れ落ちた。
心臓が氷のナイフで刺されたみたいにじく、と痛んで、気がついたらほとんど泣きそうになりながら駆け出していた。

「ゾムっっっ！！」

後ろからぎゅっ、と抱き着いて、力いっぱい抱き締める。

「…え、ロボロどうし…」

「誰かに何かされたんか！？それか何か言われたんか！？どっか痛いんか…っ！？なぁ……！」

「……え、いや……」

「なんで……っ、なんで、泣いてんのや……？誰かに酷いことされたんやったら……ッおれがそいつ殺る…っから……！」

「ちょ、ちょ待ってロボロ？俺……泣いてへんで？」

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