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31*.フィーバー・チャーム tnsha【1】 ページ44

tnside

とある日の朝。
いつもは一緒に食堂に行くシャオロンが起きてこない。
寝坊か?
いやいやシッマじゃあるまいし……。
そんなことを思いつつに部屋に起こしに向かう。
コンコン、と部屋のドアをノックするけれど、中からは返事がない。

「シャオさん?シャオさーん?入るでー?」

もしかしてもう居ないのか?と思いながらも部屋のドアを開けると、ベッドにはちゃんとシャオロンの姿。
なんや居るやん。爆睡してるんかな?
キスでもして起こしてやろうか、と傍に寄って初めて、そのおかしさに気が付いた。
顔が異常なまでに赤くて、呼吸も少し浅い。
まさか、と思い額に手を当てると…

「あっつ…!?酷い熱やな…。」

優に38度はありそうなくらい熱を持っていた。
すると、はふはふと苦しそうに呼吸をしていたシャオロンがぱち、と目を開けて。

「トントン……?…あ、もう朝か……?ごめん、今起き……」

「シャオさんあかん。動かんと寝とき。酷い熱やで?」

するとシャオロンは俺の言葉を飲み込むようにぼーっと俺を見つめたあと頭に手をやった。

「ねつ…………?ぁ、確かに頭痛い…。」

「そらこんだけ熱あれば頭も痛いわ…。とりあえず、朝飯と薬持ってくるけど…どうや、食欲は?」

そう訊ねると、ふ、と苦しそうに息を吐きながら。

「ん…………あんまり……。」

「……そうか、分かった。でも薬は飲まなあかんから、持ってくるからな。今日はもう起きんと寝とくこと。ええな?」

そう言って額にかかった前髪を分けるように頭を撫でるとシャオロンは小さく力なくこくん、と頷いた。

「じゃあ、行ってくるから。何かあったら遠慮なく無線繋いで言うんやで?ここ、近く置いとくから。」

「ん……ありがと…。」

弱々しいけれど確かに返事があったのを確認して、静かに部屋を出た。

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作品ジャンル:恋愛
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るある。 - ラッピングしてお返しするところ、、、尊い‼️ (2023年5月12日 1時) (レス) @page37 id: daaa2cbdca (このIDを非表示/違反報告)
るある。 - 最高です(・・)マガオ (2023年5月12日 1時) (レス) @page33 id: daaa2cbdca (このIDを非表示/違反報告)
レマ - ありがとうございます 尊いです (2023年4月16日 16時) (レス) @page34 id: a92f5b28bf (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 電球ソーダさん» 返信、遅れてしまってすみません!尊いは最大の褒め言葉です…!ありがとうございます…!! (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ - 尊い (2021年7月3日 3時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Labo | 作成日時:2020年4月21日 10時

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