28*.透明カレイドスコープ knsyp【1】 ページ36
knside
「ふあぁ……。」
朝。ぼんやりと目を覚まして、着替えて。
いつも通りの朝。
部屋から出ると、ちょうどトントンが通りがかったところだった。
『っあ゛ー……鬱のやつまた書類ガバって……今日も激務やわ…。』
どうもめちゃくちゃお疲れな様子のトントンが何やらぼやいていた。
「おぅトントン！なんや朝から大変そうやなぁ？」
「……え？」
「え？」
普通に声をかけただけなのに振り返ったトントンはとても驚いたような表情をしていた。
あ……？なんでや？
「…あー、とりあえずおはようシッマ。」
「おう、おはよう。」
あぁ、おはよう言うてへんかったから変な顔しとったんか？
そんなことを思いながら挨拶を返せば、何故かトントンは少し困ったように目を逸らしながら。
「……俺、声に出てた……？」
「ん……？」
「いや…激務やって声に出てもうてた……？」
「……言うてないん？」
「…言うてないよ。」
「え？」
「えぇ？」
二人ともわけが分からず微妙な空気だけが流れる。
……すると。
『いやぁ俺も大概やけどシッマも疲れてるんかな…。幻聴聞こえてるやん…。まあそれが俺が思っとったことっていうんが気色悪いけどな…。』
……思ってたこと？
確かに見てみると、トントンの声は聞こえるのに口は開いていない。
…あーなるほどな……。
「うん、トントンすまん！聞き間違いやったわ！なんでもないで！うん！」
じゃあな！とトントンの返事も聞かず足早にその場を去る。
あのままやったら幻聴の疑いで医務室送りやったな……。危な…。
突き当たりの曲がり角を曲がって、トントンが来てないことを確認する。
すまんなトントン…たまには寝ろよ。
ある意味一番の被害者であろうのトントンに思いを馳せていると、今度はふいに後ろから声が聞こえてきた。
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るある。 - ラッピングしてお返しするところ、、、尊い‼️ (2023年5月12日 1時) (
レス) @page37 id: daaa2cbdca (このIDを非表示/違反報告)
るある。 - 最高です(・・)ﾏｶﾞｵ (2023年5月12日 1時) (レス) @page33 id: daaa2cbdca (このIDを非表示/違反報告)
レマ - ありがとうございます 尊いです (2023年4月16日 16時) (レス) @page34 id: a92f5b28bf (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 電球ソーダさん» 返信、遅れてしまってすみません！尊いは最大の褒め言葉です…！ありがとうございます…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ - 尊い (2021年7月3日 3時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Labo | 作成日時：2020年4月21日 10時
