23*.振り子の気持ち、青い鳥。 knsyp【3】 ページ20
knside
悪戯が過ぎた。抑えられなかった。
そんな自責の念に駆られながら力なく煙草をふかしていると、ガチャ、とドアが開いて大先生が入ってきた。
「おーシッマ…って何どうしたん？死にそうな顔して。」
大先生はおよそ心配してるとは思えないというかむしろ面白いもん見っけた、とでも言いたげにへらへらと笑いながら俺の隣を陣取って、煙草に火をつけた。
「大先生どないしよ……ショッピくん怒らせてもうた……。」
「は？何したん？」
「ライター忘れたからさ、ショッピくんに火貰おうと思ってん……でもショッピくん見とったら抑えられんくなってシガーキスしてもうた……。」
はあぁ……と俺が頭を抱えると、大先生はあー……と少し困ったような声を上げた。
「うん……。多分やけどショッピくん怒ってないで？」
「は？」
何言うてんねんこいつ。
そんなわけないやろ。
「や、顔も真っ赤にしとったしすぐ出てってもうたし……」
「いやだから……それ怒ってないて。」
また適当な冗談でも言っているのかと睨むけれど、大先生は至って真面目な表情をしていた。
…いやでもさすがに嘘だ。
「絶対怒ってるて……ショッピくんただでさえ俺のこと煙たがってんのに……。」
「けむ……いやまぁ…本人から見たらそうか…。」
似合わない深刻そうな表情をしながらぶつぶつと何か言っている大先生だったが、やがて顔を上げて俺の目をまっすぐに見て。
「ええか？シッマ。ぐずぐず臆病になっとっても一緒やで。何より行動に移したんやったら最後まで責任とる事や。だってショッピくんのこと好きなんやろ？」
「……好き、やけど。」
「向こうはどうせ好きじゃない。とでも言いたいんかヘタレ？そんなん分からへんやろ。最初から諦めるのは愚図のすることや。わかったら行ってこい。」
どん、と背中を押されてよろける。
でもこれでようやく決心がついた。
「……ありがとうな、大先生。」
そう言うと大先生はす、と片手を上げて応じる。
さぁ、ショッピくんを探しに行くか。
決意を固めて煙草を揉み消して喫煙室を出た。
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るある。 - ラッピングしてお返しするところ、、、尊い‼️ (2023年5月12日 1時) (
レス) @page37 id: daaa2cbdca (このIDを非表示/違反報告)
るある。 - 最高です(・・)ﾏｶﾞｵ (2023年5月12日 1時) (レス) @page33 id: daaa2cbdca (このIDを非表示/違反報告)
レマ - ありがとうございます 尊いです (2023年4月16日 16時) (レス) @page34 id: a92f5b28bf (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 電球ソーダさん» 返信、遅れてしまってすみません！尊いは最大の褒め言葉です…！ありがとうございます…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ - 尊い (2021年7月3日 3時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Labo | 作成日時：2020年4月21日 10時
