1.ゲーム・ファースト・げーむ emsha【5】 ページ6
emside
「…はい？」
いや待ってくれ。
何を言い出すんだこの人は。
それならまだスケルトンごっこしてたほうがましや。
ポッキーゲーム？って？あの？
ポッキーの先と先を咥えて食べていく？
……えぇ？
「ぽっきーげーむ。しよ？」
「シャオロンさんお願いやからお気を確かに。」
ポッキーをこちらに差し出しながらにこにこ笑う彼の肩をがしりと掴み懇願する。
やめてくれ。切実に。
大の大人の、しかも男がポッキーの端と端を咥えて顔を近づけて……なんてあまりにも地獄絵図すぎる。
そんな私の気持ちもきっと知らないのだろう、目の前の彼はやわやわと笑うだけだ。
「えー……っと、なんでポッキーゲームがしたいんですか？」
「きょうみあってん。おれ、したことないし。」
そんなん私やってないわ。
心の中で盛大につっこみを入れつつ、もう一手。
「えと…私やないと駄目ですか？」
窺うように尋ねると、きゅるん、という効果音が似合いそうな仕草でシャオロンさんは小首を傾げた。
「なに、えみさん、おれとするのいやなん？」
そんなん嫌に決まってるやないですか。
そう言うはずだった。
けれど実際に口から出てきたのは、え、あ、というような意味を持たない間抜けな声だけ。
でも仕方ないやないですか。
シャオロンさんってなまじ女の子みたいな可愛らしい顔をしてらっしゃるんですもの。
そんな彼が、頬を真朱に染めて硝子細工みたいに透き通った待宵草の色の瞳をうるませ、小首を傾げさらに少し蕩けた目で上目遣いまで。
頬が赤いのは酒のせいとか、蕩けた目も酔ってるからとか、頭で分かってはいるのに私の心臓は情けなくも容易く高鳴ってしまうわけで。
もちろん、そうなってしまえばその先も容易くて。
「ぅ、いや、えと…嫌、ってわけじゃ、ないですよ…？」
「じゃあなんでやりたないん？」
むう、と頬を膨らませていかにも不服そうな表情。
それは可愛い女の子がやってこそなんですよ、と言いたくても今の彼はそれをするに十分すぎるほど可愛らしいから反論の余地もない。
無念。
「いや…だって、私でいいんですか？初ポッキーゲーム……。」
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Labo(プロフ) - ハリマロンさん» 返信遅れてしまってすみません！！shaさんが最推しでして…どうしても多く書いてしまうんですよ…。お楽しみ頂けたなら幸いです！ありがとうございます！！ (2022年5月24日 5時) (
レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 腐った茄子さん» 返信、長らく遅れてしまってすみません！ようこそ、こちらの沼へ…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 電球ソーダさん» 返信、とても遅れてしまいましてすみません！神だなんて…お褒めの言葉、ありがとうございます…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - sha多くて好きです！これからも頑張ってください！！ (2021年10月30日 9時) (レス) id: 701b22f352 (このIDを非表示/違反報告)
腐った茄子 - ……grutか………(新しい沼) (2021年8月6日 15時) (レス) id: 92d9c6e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Labo | 作成日時：2020年4月1日 0時
