12.おねだりのおねがい！ zmsha【1】 ページ36
zmside
「シャオロン！！“熱中症”ってゆっくり言ってみてや！！！」
「は？嫌や。」
ソファーで隣に座って退屈そうにナイフを弄んでいたシャオロンに言うと、即答で拒否られた。
「えーなんでや！ゆっくり言うだけやん！」
顔を覗き込んで迫るように言ってやると、シャオロンは嫌そうに顔を顰めて
「俺がそのネタ知らんとでも思ったかこのえろ小僧。」
と毒づいてきた。
「えぇー、なぁシャオロンお願いっ！シャオロンが『ちゅー』って言うの聞きたいねん！」
「うわきっしょ。」
今度は隠すことはせず素直にして欲しいことを言って懇願したのにそれも一蹴。
俺の彼女はつれへんなぁ。
「あーあ、絶対シャオロンが『ちゅー』って言うの可愛ええのになぁー。なんで言うてくれへんのかなぁー。」
白々しく声に出して少し拗ねたように振る舞うと、シャオロンは手に持っていたナイフを放り投げ、ぱしっ、とキャッチをして。
「だって言うたら絶対するやん。容赦なく。分かってんねんぞ。」
「え、だって言われたらするしかないよなぁ？」
「だから嫌やって言うてんの。」
そう言ったきりぷい、とそっぽを向いてまたナイフを弄び始めてしまった。
なんやぁ。
キスくらいめっちゃしてんねんから今更ええやん。
「はーぁ、つれへんなぁ。シャオロンのいけず。」
「何とでも言え。言わへんからな。」
頑として言おうとしてくれないシャオロンにもう打つ手も無くなってしまった。
黙り込んだままシャオロンの肩に背を凭せかけて一定のリズムでぐい、ぐい、と催促をするように押していると、
「…………っ」
と時折軽い歯噛みの音が聞こえてくる。
それでも押すのはやめてやらない。
だって今俺拗ねてるもん。
「…〜〜っ」
ぎり……と小さな歯噛みの音がまた響く。
苛立っている…というのもあるけどどちらかというと何かを堪えてるみたいな……？
それでもぐい、ぐい、と押していると。
「〜〜〜〜〜〜っ、あーもー！！！おいゾム！！！」
そう言って振り向いたシャオロンはナイフを何処かに放り投げ胸ぐらを掴んで引き寄せてきた。
やっべ、めっちゃ怒ってるやん。
「い、いや、シャオロン、ごめ……」
「っっっっ、ちゅー、しよ……っ！」
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Labo(プロフ) - ハリマロンさん» 返信遅れてしまってすみません！！shaさんが最推しでして…どうしても多く書いてしまうんですよ…。お楽しみ頂けたなら幸いです！ありがとうございます！！ (2022年5月24日 5時) (
レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 腐った茄子さん» 返信、長らく遅れてしまってすみません！ようこそ、こちらの沼へ…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 電球ソーダさん» 返信、とても遅れてしまいましてすみません！神だなんて…お褒めの言葉、ありがとうございます…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - sha多くて好きです！これからも頑張ってください！！ (2021年10月30日 9時) (レス) id: 701b22f352 (このIDを非表示/違反報告)
腐った茄子 - ……grutか………(新しい沼) (2021年8月6日 15時) (レス) id: 92d9c6e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Labo | 作成日時：2020年4月1日 0時
