11.君と僕の魔法 osht ページ35
htside
とある日のお昼。
マンちゃんと二人で部屋でお茶を飲んでいたときのことだった。
「ねーらんらん。」
「んー？なぁにマンちゃん？」
呼びかけに応えるとカチャ、と軽い音を立ててソーサーにカップを置いて、マンちゃんが微笑んだ。
「ちょっと『好き』って言ってみてくれへんかな？」
「……？好きだよ、マンちゃん。」
言われた通りに好きと言うと、マンちゃんは少しはにかんだ。
「もー、『好き』って言ってって言うただけで俺に愛を囁いてなんて言うてないのに〜…らんらんのそういうとこ、好きやわぁ〜。」
マンちゃんは幸せそうに笑いながら頬に手を当てて可愛く照れている。
…これでマンちゃんが彼氏なんだからずるいよなぁ。
「でもマンちゃん、いきなり『好き』って言って、なんてどうしたの？」
「んーいや？別に特に意味はないよ。ただ、他の誰に好きって言われるよりもらんらんに言われた方が嬉しいなって再確認しただけ。」
涼しい顔でなんだかものすごいことを言ってくれてしまった。
マンちゃんのこういう素でかっこいいところはなんとかならないかなぁ。
あんまり不意打ちが多いと困っちゃうんだけど。
「でもまぁ俺も、マンちゃんに言われる『好き』が一番好きだよ。めっちゃ嬉しい。」
「ふふ、嬉しいこと言ってくれるやん。他の人の『好き』とは何が違うん？」
頬杖をついて、俺の目を真っ直ぐに見てそう訊ねるマンちゃん。
これは凄く興味を持ってる時にだけする仕草。
……あぁ、好きだなぁ。
「んーとね……ちょっと具体的に想像したいからマンちゃんも一回『好き』って言ってくれる？」
「ん、ええよー。……らんらん、好きやで。」
とくり、と心臓がその言葉に反応するのが分かった。
こんな反応するのなんてやっぱりマンちゃんだけで。
「ん、ありがと。なんかね、この……胸の辺りがくすぐったくなって、すごいどきどきして自然に笑っちゃって、特別な感じだよ。なんだか、魔法みたい。」
なるべく詳細に伝えると、マンちゃんは一瞬きょとん、とした後くすくすと柔らかく笑った。
「もーうらんらん可愛すぎめぅ。いつまでも俺の自慢の彼女やわ〜大好きやで！」
そう言ってマンちゃんは俺を抱き寄せて頭を撫でてきた。
だから俺もマンちゃんの背中に腕を回して、抱きしめる。
「俺も。マンちゃんがいつまでも自慢の彼氏。大好きだよ。」
これから先も、二人で魔法を掛け合えばきっと永遠に幸せなんだろうな。
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Labo(プロフ) - ハリマロンさん» 返信遅れてしまってすみません！！shaさんが最推しでして…どうしても多く書いてしまうんですよ…。お楽しみ頂けたなら幸いです！ありがとうございます！！ (2022年5月24日 5時) (
レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 腐った茄子さん» 返信、長らく遅れてしまってすみません！ようこそ、こちらの沼へ…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
Labo(プロフ) - 電球ソーダさん» 返信、とても遅れてしまいましてすみません！神だなんて…お褒めの言葉、ありがとうございます…！！ (2022年5月24日 5時) (レス) id: 34b51c2cbe (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - sha多くて好きです！これからも頑張ってください！！ (2021年10月30日 9時) (レス) id: 701b22f352 (このIDを非表示/違反報告)
腐った茄子 - ……grutか………(新しい沼) (2021年8月6日 15時) (レス) id: 92d9c6e107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Labo | 作成日時：2020年4月1日 0時
