お兄ちゃん (ページ4)

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story2 ページ4

涼太side

北人と壱馬と別れて高校に向かう。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ｸﾗｽﾒｲﾄ「おい、また来たよ」
　
　
ｸﾗｽﾒｲﾄ「お前よく来れるな！」

俺の机はベランダに投げ出されている。

ベランダに机を取りに行くと

ｸﾗｽﾒｲﾄ「一生、外にいろ！」

って言って鍵を閉めてきた。

これはいつものこと。

親のいない北人にとっては俺がたった一人の家族

友達に誘われてもずっと断ってきた。

弟がいるからって。

そんなこともあって周りの人との関係も崩れて

いじめられるようになってた。

学校の先生も頼りにならない。

唯一の救いは北人と壱馬の笑顔だけ。

あの2人がいないと今頃学校も来れてないと思う。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
　

先「おはようございまーす！」

先生が入ってきた。

先「あれっ。片寄はまた休みか？」

ｸﾗｽﾒｲﾄ「片寄君は忘れ物を取りに帰りました。」

先生も俺がいじめられてるの気づいてるくせに

気づいてないフリをする。

その度にみんな嘘をついて俺のアリバイを作る。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

HRが終わって先生が出ていくと

ｸﾗｽﾒｲﾄ「おいっ、出てこい。」

鍵を開けてくれる。

自分の席につくと床にかかれている悪口。

「消えろ」「来るな」「目障り」

苦しくなってトイレに駆け込んだ。

涼「ﾊｱﾊｱﾊｱ」

ｸﾗｽﾒｲﾄ「あれー、片寄君ここかな？」

男子の声がした後、上からたくさんの紙が

落ちてきた。

その紙にはさっき床に書かれていた悪口が。

涼「ﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱ」

気づいたら過呼吸になってて意識を失った。