キセキという名の命

story34 ページ35

涼太side


僕は臣先生や隆二先生に抑えられて


無理やり検査された。


離してって何回も言ったのに


聞いてくれなかった。


どうせ治らないんだったら治療なんてする必要


ないのに。


僕はまた臣先生に抱っこされて病室に戻った。


ｶﾞﾗｶﾞﾗ


龍「おかえり、涼太、、、って何で抱っこ？笑」


亜「涼太まだ赤ちゃんなの？笑」


臣「おいおい、そんなにからかうなよ。」


そうだよ。


2人もひどいよ。


もうキライ。


臣「じゃあ俺もう戻るね？」


亜/龍「うん！」


ｶﾞﾗｶﾞﾗ


龍「涼太、何でさっき抱っこされてたの？」


涼「、、、、、」


亜「涼太また無視？無視は良くないよ！」


涼「ｯ、、、、、」


そんなこと言われなくてもわかってる。


龍「じゃあもうイイヤ。亜嵐くんもういいよ。
涼太ほっとこ。」


亜「涼太？無視するんだったらもうほっとく
からね？」


涼「、、、ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ」


何で、何で涙でてくるの？


止まってよ、止まってよ。


亜「泣くくらいならさ、自分勝手に動くの
やめたら？今日の朝だって治療嫌だって
無視して、暴れて、臣先生にすっごい迷惑
かけてんじゃん。」


龍「そうだよ。先生は僕達の病気を治すために
動いてくれてるんだから。」


2人に言われてさっきよりもいっぱい涙が


出てきた。


亜「今日はもういいけど明日また無視するん
だったら、涼太のことなんてもうしらない
からね！」


涼「ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ」


いつもだったらすぐに謝って許してもらうけど


今日はそんな気分にもならなかった。


ただ、悔しかったんだ。


3人とも絶対に病気が治るって信じて頑張って


きたのに。


先生達は嘘ついて、治るって言って僕達に辛い


治療をさせてたことが。


先生は僕達を裏切ったんだ。


そう思って、先生の言葉を信じている2人にも


ちょっとムカついちゃったんだ。









でも、すぐに謝っておけば3人の仲が


崩れることはなかったのに、、、、

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