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〜涼介side〜
何十人もの患者の診察をして
気付けば12時を過ぎていた。
涼「昼、かぁ…」
診察室を昼を済ませた他の医者に任せ
持参した弁当を持って歩く。
いつもの中庭…
俺の好きな場所。
そこで、いつも1人寂しく弁当を食べる…。
たまにうるさい大ちゃんとか来るけど。
中庭前に着き
ウィーン…
扉を開ける。
良し、誰もいない。
そう思ってベンチに近付いたら……
慧「んぅ…」
弁当の箱を抱えて眠っている
慧ちゃんの姿が。
俺は思わず
涼「慧ちゃん…っ!?」
と、声を出してしまった。
慧「ん…ふぁ…ぁ、山田、せんせぇ…?」
トロンとする瞳。
眠たいのか、目を擦りながら慧ちゃんは起き上がった。
涼「こ、こんな所で何してるの…?」
慧「んふふ…山田先生と、お弁当、食べたくて…」
涼「へ……」
よく見れば
慧ちゃんの弁当箱は
開けたような跡は無かった。
じゃあ、やっぱり……
慧「だめ、ですかぁ…?」
コテン
と首をかしげて問う慧ちゃん。
涼「いやっ!!全然良いよっ!」
ダメな訳無い。
すっげぇ嬉しい……!!
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作者名:むぅな | 作成日時:2018年1月21日 12時