現実 ページ8
けれどもその先にいたのは、ボロボロになった深緑の軍服を着た幸村精市では無かった。
知らない人。
「ええとどちら様……」
「今、幸村と言いましたね」
軽く息を切らしながら彼は『幸村』の名を確かに言った。
ええ、と答えると彼はにこやかに笑った。
「では貴方は、幸村と紅の月を見ましたか」
べにのつき。
恐らく、初めて会ったあの月のことだろうか。
『多分』と答えれば彼は名を名乗った。
「ようやく見つけました」
「え？」
「私、幸村と同じ軍の真田弦一郎と申します」
「真田さん、ですか。 幸村君がどうかしましたか」
わたしがそう聞くと彼はこう答えた
予想外で聞きたく無い一言だった。
「幸村精市の遺品をお届けに参りました」
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鈴(プロフ) - lookさん» 読んでくれたんですかー！ありがとうございます！硬いのとかは苦手なのでタメ口呼び捨てで構わないですよー。 他にも作品考えているので読んでいただけたら幸いです笑 (2016年3月31日 22時) (
レス) id: 7e9a00bdd6 (このIDを非表示/違反報告)
look(プロフ) - リンクより失礼します。時代背景はシベリア出兵の頃でしょうか？戦地で人を殺め、戦友を失っても尚、生き延びてしまった青年の辛さは計り知れませんが、少女への手紙は彼を赦してくれたのですね。短編・長編ともに、鈴さんの新しい作品が読めるのを楽しみにしています。 (2016年3月31日 21時) (レス) id: 76a67fbd46 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 幻想曲さん» タメ口で構いませんよ！鈴て呼んでください！ 憧れの作者さんと友達になれるなんて天に昇りそうな勢いです笑笑 (2016年1月23日 20時) (レス) id: 7e9a00bdd6 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - 鈴さん» よろしければ！是非お願いします<(_ _)>！ (2016年1月23日 20時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ぽゆぽゆ?さん» 文才とかないよ笑笑 (2016年1月23日 17時) (レス) id: 7e9a00bdd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴@リン | 作成日時：2016年1月21日 19時
