ラストチャンス３ ページ20
磯「…カルマは、今日、死ぬのか…？」
緊迫した雰囲気の中で、磯貝はポツリと呟くように言った。
流石学級委員なところもある。
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朝の電話を終えた途端、気づけば殺せんせーがクラスのみんなに電話して、すぐ学校に来るよう言った。
勿論、カルマを除いて。
…言われた通り、みんなはすぐに学校に来た。
いつもより少し早く。
電車通学の人は殺せんせーがお迎えに来ていた。
少しでも、早く。
みんながなになに、と明るく笑って話しかけて来るものだから、つい、また泣きそうになる。
でも、殺せんせーは大丈夫と言うように、背中を叩いた。
「……カルマが、今日、死ぬんだ。」
静まった空気になる。
聞き間違いにしたい人、
よくわからない人、
悲しくなる人、
…みんな人それぞれで。
磯「…カルマは、今日、死ぬのか…？」
「……うん。」
みんなが、絶望した顔をする
寺「…そんなんデタラメだろ！？」
「違う、だって、だって……」
あの生々しい映像は、
夢ではない。
夢じゃ、ない。
「…信じられないなら、今日の事についてならなんでもわかるよ。授業内容とか、休み時間とか。起きた事、全部。」
「…信じてくれないかもしれないけど、私は、今日を何回も繰り返した。カルマが死ぬ、そのときを。助けようといろんな手を試したけど、どうやっても助からない。あと一歩のところで、カルマは手を掴ませてくれないの。」
カルマ、と手を伸ばすけど、カルマは笑って、
私に、助けさせてくれなくて。
私の手を綺麗に避ける。
私は自分の手のひらを見つめる。
カルマはいつも、この手に頼ってくれないんだ。
私は、手に血が滲むほど、強く握る。
「……それで、今日が、ラストチャンス」
しん、と静まり返る。
…あぁ、やっぱり、こんなの信じられないよね。
しん、と静まる気まずさにまた泣きそうになる…
ところだった。
渚「気のせい、かもしれないけど…僕、カルマくんに、助けられた事があるんだ。夢だと、思ってたけど…」
茅「え？どういうこと？」
渚が、青ざめた顔して続けた。
渚「交差点で、急いで渡ろうとして、カルマくんに手を引っ張られて、そしたら、カルマくんは、トラックに、」
私は目を見開いた。
どうやって死ぬかなんて、私は、言ってないのに。
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あうなの(プロフ) - わーそんなに褒められると嬉し過ぎてどう感謝すればいいのか…！？(*'▽'*)ありがとうございます！！頑張りますね！ (2017年6月26日 0時) (
レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
pino - ヤバイ…マジで泣ける。涙が止まらない。メッチャいい話。あうなのさん天才。神だわ。続き凄く気になる。 (2017年6月25日 1時) (レス) id: f80496a521 (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - とろまめさん» ありがとうございます！！(*'▽'*)私はこういう話が大好きだったので作ってたんですけど、そう言ってもらうと伝わったんだって嬉しいです！あと少し頑張ります！！ (2017年6月1日 19時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
とろまめ(プロフ) - 今日第1話から読み始めたんですが最初っから涙が止まんなくて…こんなにも素敵な作品に出会えて嬉しいかぎりです!!更新頑張ってください!!楽しみに待ってます!! (2017年5月31日 23時) (レス) id: 005c41c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - はい！！待ってます！ (2017年5月29日 17時) (レス) id: 2f3d4de541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうなの | 作成日時：2017年5月4日 13時
