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「あ...っく、ぁ...っ」
「苦しい?苦しいよね?でもどうせ不老不死なんでしょ?
寝て起きたらどうせ手形だって消えてるでしょ?
ていうかそもそも自業自得なんだから『苦しい』なんて言わないよね?」
「っは、うぁっ...」
声にならない声をあげる圭人と、その首を絞める俺。
圭人の苦しそうな顔を見ると背中がゾクゾクして、それがあまりにも気持ち良くてやめられない。
世間ではこんなの狂ってるって言うだろう。
だけど俺も圭人もそれを受け入れて、何よりそれを望んでる。
お互いがお互いに溺れて、どちらかが欠ければきっともう片方も崩れるだろう。
「いの、ちゃ...っ、」
「んだよ、」
「け、との、こと...っすき、?」
「...は?」
いきなりの質問に、思わず手を緩めてしまった。
そのせいか圭人はむせ返って、目には涙が浮かんでる。
「...どう、思ってんの、お前は」
「...へへ、わかんない。
でもっ、けいとはいのちゃんのことすきだよ、」
「あんな扱いされてんのに?」
「ん...でも、いのちゃんにとっては必要なんでしょ?
ああいうことしてストレス発散とかする誰かが。
それで誰かがあんな目にあうくらいなら、だったらどうせ死なないけいとが1番適任だと思うから、だから...」
「...そうだね、そういう意味では好きかもしれない。
でも、」
圭人の言葉には妙な説得力があった。
おそらく、長い間生きてきてこういうことを何度も経験しているのだろう。
俺がやる前は誰だったのかは分からないけど。
変なところで言葉を終わらせた俺に、圭人は不思議そうな顔をしてる。
「ほんとにそれ以上の感情がない。
...って言ったらどうする?」
思ったことをそのまま言った。
すると次の瞬間、目の色が変わった。
慣用的なあの言い方じゃなくて、本当に目の色が変わった。
その目はいつか見たような緑色で。
「...おまえ、」
「なんで!?どうして!?
けいとはこんなに好きなのに、いのちゃんだけなのに...!
初めてけいとを変じゃないよって言ってくれて、初めて人の血を飲んで、でもそれをしちゃったらいのちゃんが死んじゃっても、いのちゃんの血しか飲めない身体だから苦しむのに、それでもいいからっていのちゃんだけって...!
だからどんなことされたって今までみたいに苦しくなくて、むしろいのちゃんに必要とされてるんだってすっごく嬉しかったのに...!」
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わたなべ(プロフ) - けーとにゃんloveさん» リクありがとうございます...!遅くなるかもしれませんがしばらくお待ちくださいませ(>_<) (2018年3月2日 21時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
けーとにゃんlove(プロフ) - リクエスト失礼します!やぶけとで甘々なお話が読みたいです!!遅くなっても大丈夫ですので、お待ちしています!! (2018年3月2日 1時) (レス) id: 2a608d2044 (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃん。(プロフ) - 了解しました!気長に待っていますね。 (2018年2月23日 19時) (レス) id: 99f1ea0a16 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - はるにゃん。さん» リクありがとうございます◎ 今回公開したのは別の方のリクエストなのでまた後日お書きいたします...! (2018年2月23日 16時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃん。(プロフ) - ひかけとでお願いします。 (2018年2月23日 0時) (レス) id: 99f1ea0a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたなべ | 作成日時:2018年1月22日 19時