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in side
俺の行ってた大学は落ちたと不貞腐れる圭人の前に向かい合うように座る。
ちょっとだけ憂いを含んだ表情で窓の外を眺める圭人は、綺麗に染まった金髪も相まって人形みたい。
黙って写真撮ったら｢何撮ってんの！｣って怒られた。悲しい。
...実は寝顔も黙って撮ってる(しかもその数は結構な枚数になってる)っていうのは黙っておきたい。
｢ほんともう...撮るなら言ってよ｣
｢あ、言ったらいいんだ｣
｢断るけど｣
｢なんだよそれ！｣
少々理不尽なことを言われたけど、くしゃっと笑う笑顔を見たらすぐ許してしまう。
自分でも分かる、俺ちょろい。
｢卒業って寂しいね｣
｢そうだね、みんな理由つけないと会えなくなるし｣
｢うん、しかも予定合うとは限らないし｣
｢そういえばけいと進路どうしたの？｣
そう聞いたら途端に圭人の顔が曇った。
あれ、聞いちゃいけなかった感じ？
｢...けど、｣
｢へ？｣
｢だから！
えっと、その...これ言っていいのかなぁ...｣
｢え、ダメな感じなの？｣
｢んん、わかんない...｣
｢それ、もしダメならいつ教えてくれる？｣
｢4月になったら...？かな？｣
｢分かった。じゃあ4月まで待ってる｣
｢えへへ、ごめんね｣
はにかんで笑う圭人の視線はいつの間にかこちらへ向いている。
そして向かい合ったまま、どちらからともなくキスをする。
今は触れるだけ。
ほんとはもっとしたいんだけど、学校だし誰が見てるかわかんないし下手なことはできない。
｢...ふふ、こういうの夢だったの｣
｢どういうこと？｣
｢学校で誰にも内緒でちゅーする、みたいな｣
照れながらそう言う姿がめちゃくちゃ可愛い。
ちゅーってなんだよちゅーって...中学生か...！
他にもねー、っていろいろ話してるけど全然耳に入ってこない。ごめん。
こんな青春、できれば在学中に味わいたかった。
まあでも今ちょっとだけでも味わえてるならいいか。
｢...さ、そろそろ裕翔くんたちのところ行ってきたら？
お昼一緒に出かけるんでしょ｣
｢え？なん...あ、手帳見たんだったよね｣
驚いたり膨れっ面になったりくるくる変わる表情は見てて飽きない。
席から立った圭人についていくようにして校舎を出る。
俺の大学より新しいからか、校舎はどこを見てもとても綺麗だった。
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苺にゃん´`*(プロフ) - わたなべさん» 大丈夫ですよ! 無理せず、頑張ってください☆ 楽しみにしてます！ (2018年2月19日 22時) (
レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - 苺にゃん´`*さん» ありがとうございます...！更新が死ぬほど遅いですが今後もよろしくお願いします(>_<) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
苺にゃん´`*(プロフ) - とても素敵なお話です。あと面白いです！ いのけと好きなので、読んでて幸せな気持ちになってます! (2018年2月19日 17時) (レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - らなさん» わー！ありがとうございます(>_<)！ (2018年2月13日 10時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
らな - ツイッター出てきました！ありがとうございま！m(__)m後フォームもさせていただきました！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: fc6c88d13e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたなべ | 作成日時：2018年2月8日 3時
