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kt side
嘘だ、これは夢だ。
もうコンサートは終わったというのに、まだ終わってないかのように感じる。
｢けいとーっ！めっちゃ見られてたね！？｣
｢えぇ...でもぉ、｣
｢今日のいのちゃんのファンサ、けいとがいちばんだと思う！｣
｢そうなのかなぁ...？｣
呆然とする俺に対してなぜか裕翔がハイテンション。
先週は真逆だったな、なんて他人事みたいなことが頭に浮かぶ。
絶対偶然じゃないよね、横浜アリーナの時より格段に目が合う回数が多かったんだもん。
｢...えっと、あの、退場案内されてるんだけど｣
｢あ、ごめん！｣
呆然と座ったままの俺におずおずと声をかけてきた知念のあとを慌てて追いかける。
途中で裕翔と山ちゃんとは別れて、知念とふたりでうちまで歩いて帰る。
大学に入ると同時に始めたバイトで出会った知念とは、その年から毎年一緒に年越そうって決めた。
どうせ一人暮らしでひとり寂しく年を越すくらいなら、って始まってもう3年目。
今年はライブのおかげでいつもより幸せな気分でいっぱい。
｢ごめんね、俺の用事に付き合わせちゃって｣
｢全然いいよ。
僕も1回くらい行ってみたかったし｣
｢そうなの？それは知らなかった｣
｢言ったことないからね。
にしてもあんなけいと見るの初めてでびっくりしたよ｣
｢あー！もう恥ずかしいから忘れて...｣
｢忘れられるわけないじゃん、笑
撮影OKだったらビデオ撮って残してたよ｣
撮影ダメなのがもったいないなぁ、なんて呟く知念と共に家に帰ってくれば、冷めたリビングと薄暗い部屋にすぐに現実に引き戻される。
あぁ、数時間前はあんなに幸せだったのに。
なんとなく電源を入れたスマホには"23:06"の文字が眩しく表示される。
もう慣れてるからか知念はズカズカとうちに入っていって勝手にこたつに潜り込んでる。
普通なら怒るかもしれないけど、結局知念に甘い俺は許しちゃう。
知念もそれを分かってるからあえて遠慮しない。
やっぱり知念と一緒にいるのが1番落ち着くな。
｢...ふふ、｣
｢え、急になに、気持ち悪い｣
｢んーん、知念といるのが1番落ち着くなぁって｣
｢...あっそ。
てか寒い、暖房くらいつけてよ｣
｢はぁい、わかりましたぁ｣
あれ、俺の家のはずなんだけど。
まあいいか、これもいつものこと。
そして知念とふたり、新年を迎えた。
...
...
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苺にゃん´`*(プロフ) - わたなべさん» 大丈夫ですよ! 無理せず、頑張ってください☆ 楽しみにしてます！ (2018年2月19日 22時) (
レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - 苺にゃん´`*さん» ありがとうございます...！更新が死ぬほど遅いですが今後もよろしくお願いします(>_<) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
苺にゃん´`*(プロフ) - とても素敵なお話です。あと面白いです！ いのけと好きなので、読んでて幸せな気持ちになってます! (2018年2月19日 17時) (レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - らなさん» わー！ありがとうございます(>_<)！ (2018年2月13日 10時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
らな - ツイッター出てきました！ありがとうございま！m(__)m後フォームもさせていただきました！ (2018年2月13日 3時) (レス) id: fc6c88d13e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたなべ | 作成日時：2018年2月8日 3時
