16 ページ16
...
kt side
「え、ちょっと待って、そこまで進展してたの?」
「進展っていうか...なんていうか...」
「まあなんでもいいんだけどさ、とりあえず寝癖やばいよ?直してきな?」
ひとりでのんびりしようと思ったけど、ひとりじゃ落ち着かなくて結局山ちゃんを呼び出した。
結局昨日は普通に裕翔と飲みまくって寝落ちしたらしい。
クリスマスに男ふたりでなにしてんのって思うけど、本人たちがそれでいいなら何も言わない。
もう俺このふたりが付き合ってるって言われても驚かないと思う。
寝癖を直すとともに顔洗ったり歯磨きしたりと軽く身支度を整えると、山ちゃんがキッチンで何かを作ってる。
「わり、勝手にキッチン借りてる。
今腹減ってて」
「別にいいよー。何作ってるの?」
「冷蔵庫にあったもんで炒飯」
「え!やった!けいとも食べる!」
「...しゃーねえなあ」
「ふふ、やまちゃんの作るご飯おいしいから楽しみだなぁ」
料理はそんなにできないから、せめてでもとお皿や飲み物を準備して山ちゃんとふたりで朝ごは...いや、もうお昼ごはんを食べる。
山ちゃんが作るとうちにある食材でもこんなにおいしくなるんだ!って思えるくらい、山ちゃんが作ると誰が作るご飯よりもおいしく感じる。
そんな中、ふいに山ちゃんが口を開いた。
「あ、そうだ。
あのさ、俺裕翔と付き合うことにした」
「ふーん。...えっ!?」
前言撤回、すっごく驚いた。
思わず手が止まる俺に対して、山ちゃんは平然と炒飯を食べ進めてる。
「え、えっ...?な、なんでぇ...?」
「昨日さ、けいとが帰ったあとふたりでずっと飲んでたの。
そしたらさ、ゆーてぃが『クリスマスなのに彼女いないのさみしいー』とか言うからさ、俺が酔った勢いで適当に『今から俺が彼女だと思ってよ』って言ったらそのままノリでー、みたいな」
「はえぇ...」
「なんつー声出してんだよ」
山ちゃん笑ってるけど笑い事じゃなくない!?
付き合うってそんな感じなの!?
「だからさ、けいとも今度会ったら飯行って酔った勢いでそう言えば?」
「えぇ...っ!?無理無理!無理だよ...!」
「なんでだよー、別にそれくらいできるだろ」
「な、なんかそういうのはやだ...」
「めんどくせーやつだなぁ」
こっちの相談に乗ってもらうつもりが、山ちゃんからのとんでもない爆弾によって全部吹っ飛んだ。
...
...
165人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺にゃん´`*(プロフ) - わたなべさん» 大丈夫ですよ! 無理せず、頑張ってください☆ 楽しみにしてます! (2018年2月19日 22時) (レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - 苺にゃん´`*さん» ありがとうございます...!更新が死ぬほど遅いですが今後もよろしくお願いします(>_<) (2018年2月19日 22時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
苺にゃん´`*(プロフ) - とても素敵なお話です。あと面白いです! いのけと好きなので、読んでて幸せな気持ちになってます! (2018年2月19日 17時) (レス) id: 9828435108 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - らなさん» わー!ありがとうございます(>_<)! (2018年2月13日 10時) (レス) id: 5f3fb5e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
らな - ツイッター出てきました!ありがとうございま!m(__)m後フォームもさせていただきました! (2018年2月13日 3時) (レス) id: fc6c88d13e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたなべ | 作成日時:2018年2月8日 3時