熱愛？してませんけど【TH】 (ページ5)

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嘘つきは泥棒の始まり。ページ5

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「え、ヒョンは認めたんですか？！」

練習室にジョングギの声が鳴り響く。

今俺達が話している内容はAについて。事務所側からは任せる、みたいな事を言われたから交際を認めた。付き合ってないけど。

Aを好きになったきっかけは単純に一目惚れだった。

俺らより2年遅くデビューしたscrios。しかし勢いは凄まじく今では俺達と同じ……いや、俺達より遥か上にいる。

一目惚れとはいっても画面越しや雑誌で見た時はその辺にいそうなヨジャだな、となんとも失礼な事を思った。興味はなかったからMVなども見やしなかった。

初めて番組で一緒に出演した時、scriosがわざわざ楽屋挨拶に来てくれた。

リーダーであるソアさんを筆頭にグループの挨拶の後、メンバー1人ひとりの挨拶。その1番最後がAだった。

『初めまして！Aです！本日はよろしくお願いします！』

なにか、顔が熱くなるのを感じた。

ほか3人の時は何も起こらなかった。だけどAの時だけ違和感があったんだ。心臓がばくばくとうるさい。部屋から出ていったあとも鳴り止まなかった。

第一印象はそんな感じ。

scriosはガールクラッシュの女王といっても過言ではない。デビュー発表のティザー映像から注目されておりデビュー後は飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がっていった。

あんなに可愛い顔しているからどんなキューティーなパフォーマンスをしてくれるのだろうと内心うきうきだった。

しかし、期待は簡単に覆された。

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