熱愛？してませんけど【TH】 (ページ36)

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これが最後ページ36

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「最近ちゃんと寝たのはいつ？コンシーラーで隠してるのバレバレ。ペン達も気付いてるし心配してる。しかもこの大きな痣。ここまで自分を犠牲にする必要ない」

でも……とごもごもするA。本当の事を言われて反論が出来ないんだろう。

「お願いだから休んで。もう見たくないよ。Aがどんどん壊れてく姿」

現に今も壊れそう。腕と足はもはや骨。抱きしめた時の感触はほんとにゴツゴツしていて、きちんと食べてるのか心配になる。

頬もコケているし顔色は今にも倒れそうなくらい青白い。

初めて会った時より何キロ痩せたんだろう。もう見てられない。

「完璧な人間なんていないんだよ。1人で全部やってける人間なんてこの地球上にいない」

2人だけの空間に嗚咽が響き始める。きっと俺の服が汚れないように必死なんだろうけどそんなの今は気にしないで欲しい。だからもっと優しくぎゅっと抱き締める。

鳴き始めたせいで足枷が取れたのか止まることはない。こんなのになる前からAの事を注意深く見ておけば良かった。

そうすればこんな姿になる事はなかっただろう。

「たまには立ち止まってみて。Aの周りにはたくさんの人がいるんだよ」

今この状況で1番に頼って欲しいのは俺、なんて強欲な事を考えてしまった自分に腹が立ってしまう。

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