熱愛？してませんけど【TH】 (ページ12)

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撮影本番。

GUCCIを身に包んだAは1人の女性としてとても美しかった。scriosのAとは思えないオーラ。この世に存在してもいいのかという儚さと芯の強さが見える女性だった。

この俺があんな美しい女性の横に立っていいのか。逆にいらなくない？俺。A霞んじゃうことない？

『今日は1日よろしくお願いします。スカート覗いてきた変態さん。』

ね、根に持ってるぅ〜〜〜〜〜！！やっぱりそうだような〜、2回目であんな体勢であったらヤバいやつ認定だよ。

「よ、よろしくね……」

そして無事に撮影が始まる。

この撮影、どうやらカップル設定らしく距離を近めにと言われた。

カップルと聞いてふにゃんふにゃんの顔になった俺をAは軽蔑するような目で見てきた。しっかりしろ俺の表情筋！マネヒョンなんか今にも殴りかかってきそうだ！

最初は恋人繋ぎからスタートしてハグだったりしたけど、どことなく気まずい感じがした。そのせいで俺が撮影を引っ張っている。

「テヒョンさん、もうちょっとAさんに顔を近づけてください。」

いやもはやキスできそうな距離なのにもっと近づけと？え？キスしてもいいんですか？ここで？できるならしますけど。

頭の中でニヤニヤしているとAの口が耳に近づいてくる。

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