誰かの特別になりたい (ページ47)

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～SUside～

下で待ってると、

不安げに誰かを探しているA。

ソンウ達に囲まれて、

上位の集まりに目線が落ちた。

『ソンウンさーん！』

突然聞こえた声に恥ずかしさと、

嬉しさが込み上げた。

1番に俺を探してくれてたって。

『ソンウンさん』

SU｢下りよう｣

『はい』

手を差し出すと、少し悩んでから俺の手を掴んだ。

小さな手から伝わる温もりに、

俺はまだこの子の1番で居られているんだろうかと

不安になった。

人がいなくなったタイミングで

Aは俺の手を引っ張った。

『ソンウンさん』

SU｢ん？｣

『良かったです』

SU｢うん。ありがとう。

Aも10位おめでとう｣

『あぁ…泣きそうです』

SU｢なんでAが泣くんだよ～｣

頭を撫でると本当にポロッと涙を落とした。

Aは俺のためにこんなにも

感情を動かしてくれているんだと思うと、

この子のためにも残ってデビューしないとって

そう思った。

『今だけでいいんで、抱き着いてもいいですか？』

SU｢もちろん｣

ギューっていう効果音がぴったり。

優しく背中を撫でた。

『オッパ、必ず一緒にデビューしましょう』

今、オッパって…

ずるいな…

～SUside終〜