誰かの特別になりたい (ページ44)

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ｶﾋ｢練習したの？｣

『すみません…』

ｶﾋ｢A、自分だけ踊れても意味がないのよ。

分かる？｣

『はい…』

ｶﾋ｢ダニエラ、何でこっちは踊れないの？｣

DN｢俺が…こっちに気を取られすぎてて…｣

『ちゃんと聞かなかった私達も悪いです。

すみませんでした』

言われるって分かってた。

それくらい差が出来てたし。

悔しい。

誰かだけが悪いわけじゃない。

切り替えなきゃ。

トレーナーの先生に見てもらったあと、

練習室に戻るとダニエルさんは

浮かない顔をして座っていた。

『どうしたんですか？』

DN｢あ…ごめんな｣

『大丈夫ですよ、ひよっこリーダー！

一緒に頑張りましょう？ね？』

DN｢ありがとう…

Aにはいっつも元気貰ってる｣

『私が？笑

あげた覚えないんですけど？笑』

DN｢もー笑｣

『冗談です笑

練習しましょ！みんなで！』

DN｢そやな！｣

みんなで練習をして、形になり始めた。

最初みたいな気まずい雰囲気もなくなったし、

途中で脱落者が出るのが辛いな…

みんなで頑張って練習したんだから、

みんなでステージに立ちたいのに。