ムスバレナイ

10.youside ページ10

なんとか文化祭も終わり

1人で家まで帰った

あと数メートルで自分の家だけど

足が止まった

快彦の家の前で

快彦の部屋の電気はついている


電話してみようかな

ちゃんと自分の気持ち伝えろ

って剛にも言われたし

そろそろ決意しなきゃね


そう思って快彦に電話をかけた

.......けれどすぐに切れた

画面を見ると

【相手は通話中です】

とのこと


彼女だろうな

今日はもういっか

はーああ


そう思って歩き出した瞬間


健｢A！｣

A｢健ちゃん！....と准！｣


そこには一個下の

三宅健と岡田准一

年下だけど

あたしに構ってくれるし

あたしも構ってあげてる


A｢今帰り？｣

准｢そう。Aは？なんでイノッチの家の前で止まってたの(笑)｣

健｢おうち間違えたのー？(笑)｣

A｢ちがうわ！！！｣

健｢そいえば井ノ原くん彼女できたらしーね(笑)｣

A｢みたいだねー｣

健｢でもなんか井ノ原くん顔暗かったよね｣

准｢なんか思い詰めて目細くなってた｣

A｢それはいつもだわ｣

准｢たしかに｣

健｢井ノ原くんもさー、いろんな女のとこ行かないでAとくっつけばいーのになー｣


なんて返事したらいいかわからないから

はははー

って誤魔化して

2人から逃げるように

あたしはいえに帰った


その夜

快彦から

たくさんLINEと

たくさんの電話がきてたけど

全て無視した

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