ムスバレナイ (ページ9)

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9.youside ページ9

剛の手は

小さい頃よりも

ずっとずっと大きくなっていた

小学生の頃

快彦と喧嘩して

公園で一人で泣いていたあたしを見つけて

今と同じように背中さすってくれてたっけ

A｢ありがとう剛｣

剛｢ん｣

A｢また快彦のことなんだよね(笑)｣

剛｢だと思ってた｣

A｢やっぱバレてるよねー剛には｣

剛｢あたりまえ。何年お前のこと見てきたと思ってんの｣

A｢さすがー、剛はほんとにお兄ちゃんだなー｣

剛｢俺はお前のことずっと1人の女として見てたつもりだけど｣

A｢なにそれ始めた言われた嬉しい｣

剛｢俺は本気だよ｣

いつもと違う剛の表情に戸惑う

なんて返したらいいかわからない

....というわけで黙った

剛｢いや黙んなよwwwwwwww｣

剛｢まあ井ノ原くんと１回話して

自分の気持ちもいい加減伝えろ

もしそれでダメだったら

俺が幸せにしてやっから

気が向いたら

俺んとここいよ

じゃーな｣

そういって剛はクラスに戻った

今日の帰り

快彦の家寄ろうかな

いつまでもこんなのじゃダメだよね

って思ってたら

快彦からLINE

快彦わりい一緒に回れねーわ

でしょうね！！！

もはや半分開き直っていた