赤いマフラー『avntis』

赤いマフラー12 ページ12

やがて冬が終わって




卒業シーズンの《春》が来た





えいちゃんへの気持ちは溶かせられたと思う




A『お幸せに〜』









あの日からえいちゃんと連絡も取らなくなったし一緒に登校、下校、お昼ご飯も一緒じゃなくなった








私にも親友って呼べる友達もできた








でも心のどこかでえいちゃんを忘れられない自分がいた









卒業式









式･最後のHRが終わった。



私はえいちゃんを探しに行った









いた、、。




やっぱりゆきと一緒か。









もう、きっと会うことはないから

あの時の気持ち伝えてみようかな。







A『えいちゃん、ちょっといい？』


エイジ「おう、久しぶり。」


A『卒業おめでと、』


エイジ「お前もな、」




A『私が泣いてたあの日覚えてる？』



エイジ「うん、どうした？」









A『私、』









ゆき「えいちゃ〜ん！写真撮ろ！」


エイジ「あ、うん。まってて」


A『ごめん、ゆきの所行ってあげな…？』


A『また後でLINEするね。』


エイジ「え？あ、わかった。」






結局私はえいちゃんにLINEをしなかった




えいちゃんからもLINEはしてこなかった



きっと忘れちゃったんだな、




卒業式の後に雪が降った、


あの時こうしてれば良かったって


後悔が雪のように積もる







A『ありがと、大好きだったよ。』






呟きは白い息と共に空に消えていった。

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