6話。 ページ8
サクラside
4人を水葵から引き取った時には、既にボロボロで
服も布切れみたいな感じでしか無くて、目に光が無く、いかにあそこが人権を無視した場所なのか憤りを感じるくらい酷かった。
水葵より…酷いかと言われるとそうでも無いが…
亮平「あの…サクラさん」
サクラ「ん？どうした？」
亮平「あの人の名前…」
サクラ「！？思い出したのか！？」
まさか自分から言ってくれるとは思わず、椅子から勢いよく立って亮平の両肩を掴んでしまった。
そんな俺にびっくりしたのか、もしくは"あの人”と重なったのか、顔が青ざめていた。
サクラ「…ごめん。驚かせて。気をつけてはいたんだけどね…」
亮平「いや、大丈夫です。」
サクラ「それで、名前聞いてもいい？」
亮平「名前は……"沼田”と呼ばれていた気がします」
サクラ「沼田…分かった。友だちに聞いて…」
？？「呼んだ？」
サクラ「あれ？タイミング良いね…」
ドアのベルが鳴らす事無く、腕を組んでドアにもたれかかっていたのは
サクラ「カズナリさん」
カズナリ「貴方に呼ばれた気がしてね」
亮平「あの……」
サクラ「カズナリ、機械に対して物凄く強くてね」
カズナリ「初めまして、阿部亮平。」
サクラ「それでカズナリさん。1つ調べて」
カズナリ「はいはい？」
サクラ「沼田ってやつ」
名前を聞いてカズナリ少し顔を引き攣らせた。
カズナリ「沼田…そいつﾀﾋんだよ」
2人「は？？？」
カズナリ「まぁ最近ニュースになってる殺人グループの手でって話」
サクラ「大マジ？」
カズナリ「まじです、僕が嘘をついたとでも？」
サクラは驚いていた、何故なら自分たちでさえ居場所が分からなく、沼田の傘下たちは捕まっても自ら命を絶っていた。それ程沼田の洗脳は効いていた……
亮平「あの人が…」
そして唯一この4人は洗脳されず、自我がある為連れてきたのだ。
カズナリ「沼田の傘下の人らも大量自害。ホント沼田は強いね。けどそれをﾀﾋなせた、グループが居る」
サクラ「問題が変わった…」
カズナリ「そう、サトシさんたちも動いてはいるけどなかなか足取りを掴めないらしいよ」
サクラ「暗晦たちには？」
カズナリ「マサキさんが今日行くって」
亮平「あの…僕もカズナリさんみたいに機械に強くなりたい。」
カズナリ「あら…珍しい、基本Jやサトシさんに戦闘能力つけてもらうんですが…」
サクラ「まぁいいんじゃない？地頭良さそうだし」
カズナリ「では暫くこの地下でやりましょうか」
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作者名：煌 | 作成日時：2023年3月12日 21時
