10-2話。 ページ13
サトシ「なんで？」
『サトシさん、腰の動き弱い』
その言葉を合図かのように康二が動き出した。
サトシは後ろから近付いてくる康二に気がついていなかったのだ。
それはサトシ以外の皆も同様で……
康二「隙あり」
康二は短刀をサトシの腰に当てていた。
A の言葉、康二の気配を消す。
水葵の作戦だったのだ。
サトシ「はぁ、焦りすぎた…」
「サトシさんの癖は、武器がある方の動きが弱くなることですよ。」
サクラ「残り2分で暗晦メンバーの勝ち！！！」
カズナリ「まだリーダーは強くなれますね」
サトシ「少し怠けてたかな汗」
マサキ「次俺もやりたい！！！」
J「次は亮平たちとマサキさんですよ」
マサキ「うぇー、まぁいいかぁ」
辰哉「え、俺ら5人ですか？」
J「5対1」
翔太「足引っ張るなよ、佐久間」
大介「俺やった事無いんだよぉ…」
『大丈夫、ちょっとおいで』
大介「ん？？？」
A に耳打ちされている大介。
水葵は何となく察した様で康二に、伝えていた。
大介「それで勝てる？」
『んー、まぁ大介のやる気次第。生きるか死ぬかだよ。』
大介「わかった。頑張る」
『うん、頑張って』
サクラ「武器はなし。5分間、しっぽ取りでマサキ腰の紐を取ったら終わり。いい？」
5人「はい！」
サクラ「よーい…スタート！！！！」
合図と共に5人がマサキを追いかけ始めた。
亮平「翔太、マサキさんの右に回って」
翔太「おう」
亮平「辰哉はそのまま、ラウは止まって、大介は左」
マサキを中心とし、五角形の頂点に5人が立つ形になった。
マサキ「まさか、さっきの真似？」
亮平「さぁ、どうでしょう」
大介「…マサキさん、僕実は1人殺めた事があります。」
その発言に A 以外の皆は目を見開いていた。
大介「小さい時です。車の送迎を待ってる時に拉致られてね」
大介はそのまま姿勢を低くして走り出した。
マサキは大介が体当たりしてくると思い、大介の上を飛ぶ準備を進めた。
しかし…それは叶わなかった。
何故なら…………
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作者名：煌 | 作成日時：2023年3月12日 21時
