榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ42)

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第40話ページ42

西「各係、交代制でお願いします。時間配分はそれぞれで…」

南「その前に調理方法教えてもらえます?」

木「ただ焼くだけでしょ?」

南「でも、オーガニックの部分は何なんです?」

西「尾野さん説明を。…尾野さん?」

尾「え?」

西「普通のとうもろこしと何が違うのか、ご説明を。」

尾野さんという人は沙和ちゃんをずっと見つめている。会長に言われ簡単に説明をしてくれた。農薬や化学肥料を使ってないだけだと。

尾「最近はあの肥料とか使ってるのも多いですから。ほら、セシウムの吸収を抑えるやつ…」

石「あなたがわからないんじゃあ。ねっ、誰も…」

尾「あっ、塩化カリウムだ」

翔｢尾野さんって肥料とか詳しいの?｣

尾「個人的な質問に答える義務あります?」

手塚さんの言葉でさっきまで笑顔だった尾野さんは冷めた表情に冷めた口調で話し出す。

前に聞いた話しだと、手塚さんへよく絡んできてプレゼントをしてたみたいだけど…全然そんな様子は見えない。手塚さんの方にチラｯと顔を向けると不審に思ってる表情が伺えた。

石「あなたさっきから何やってるの?」

二「あぁ…。議事録をとってます。」

石「何のために?」

みんなの視線が二階堂さんに集まる中、尾野さんが二階堂さんへ助け舟を出した。その表情は手塚さんへの時とは態度が違って彼女の豹変ぶりに私まで不信感を覚えた。

住民会の後、手塚さんに部屋に来れる?と聞かれたけどバイトの時間が迫ってきてたので断りを入れて部屋に戻り必要な物を持ってバイトへと向かった

『ギリギリ間に合った…かな』

スタッフルームへ入ると店長がパソコンで仕事していて、挨拶するとすごい汗だね～と笑われた。

『もう時期行われる夏祭りへの出店の話で住民会が長引いちゃって…』

店「あ～なるほど」

『はい…それでその日なんですけど…』

店「いいよいいよ、お休みにしとくから!都築くんが言ってたよー、Aちゃんが都築くんの同級生の刑事さんといい雰囲気だって。いいねェ、若いって。青春だねぇ」

都「ですよね～!店長!ほっんとお似合いだと思うんですよ、この2人は!」

『も、もう…店長も都築さんと一緒にからかわないでください…!』

後ろから都築さんまでやってきてからかわれ2人が笑ってる中、私は更衣室に入って着替えを済ませ仕事を始めた。