榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ41)

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第39話ページ41

昨日の事があって気まずい中、学校が午前授業で終わった総一くんと夕飯の食材買い出しにスーパーへ来た

総「Aちゃん、昨日のことまだ怒ってる…?」

『……怒ってないよ…。総一くんさ、あのレポート用』

総「あっ、僕友達見つけたから声掛けに行ってもいい?」

『え…』

話を遮られた…。そのまま見つけた友達?の所へ行ってしまった総一くん。レポート用紙の件を彼のせいだと思いたくはないけどそうとしか考えられない。

そんなことを考えながら食材をカゴへと入れてると迷子でもいるのか、子どもの名前を呼んでるお母さんがいた

『あの、どうしました?』

澄「あの、5歳くらいの男の子見ませんでしたか?!このくらいの背で緑の服を着てるんです」

『…ごめんなさい、見てないです。でも、一緒に探します。その子の名前教えてくれますか?』

澄「ありがとうございますっ。北川ソラっていいます」

北川さんとソラくんの名前を呼びながら探す。多分、店内にはいると思うんだけど…すると入口の所で緑の服を着てる5歳くらい男の子いて近くにいた北川さんに声を掛ける

澄「ﾊｧ…ソラ!良かった…」

『良かったですね、見つかって』

澄「えぇ。ありがとうございます…!えっと…『榎本サンダーソンAっていいます』…!Aちゃんありがとう」

『どういたしまして。私はこれで失礼します』

北川さんとソラくんにも会釈をしてその場を後にした。あれ、そういえば総一くんも店内にいない…友達と何処か遊びに行ったのか…?

夕飯の食材を買い足し終え、店を出ると総一くんが外で待っていた

『…どこ行ってたの?』

総「…ちょっとね」

『そっか…。まあ、いいけど…帰ろ』

総「うん。荷物半分持つね」

重たい荷物を持ってくれる総一くん。

部屋へ帰ってきて冷蔵庫へ食材を入れた。冷蔵庫を閉めマグネットで貼ってある紙を見ると住民会に出てねとお母さんからの伝言。

『私、住民会行ってくるからお米だけ研いでセットしてくれる?』

総「わかった。…行ってらっしゃい」

買い物から帰ってきたばかりなのにと溜息を吐いて住民会へと向かった。

住民会の行われる部屋へ入って、手塚さんにこっちこっちと手招きをされたので隣に座る。

全員揃ったところでと会長さんが町内会で行われる祭りの出店がオーガニック焼きとうもろこしで決定した報告が。

係を決めるのにも、またあの…石崎さんが拒否だの言うから誰が犯人だのと物騒な話で時間が掛かったが、何とか決まった。