榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ39)

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第37話ページ39

それから人通りの少ない路地を抜けて公園に行って彼女からバイト帰りの送りと先程の痴漢の件、その他諸々のお礼を兼ねてのプレゼントを貰った。

開けていいかと聞けば彼女は快く頷いて開ける。黒いレザーの腕時計だ。そして、彼女の腕にも色違い白いレザーの腕時計が付いていた。

それを見て前付けてた腕時計を外し貰った腕時計を付けた。

神「これでお揃いですね」

『っ…』

神「…さて、戻りましょうか。祭りに。まだ見てないところあるでしょう?」

『は、はいっ…』

公園を出てから彼女に何か食べたい物はあるかなんて聞かれたが特にはお腹空いてなくて特には。なんて言えば少しだけしょんぼりとした様子になったので目の前にあった綿菓子屋へ行き綿菓子を購入する

早速袋を開け食べましょうと言えば、彼女はこの綿菓子の値段を聞いてきた、別にそんな高い物でもないしそれくらい奢らせてくれと言うと素直に受け入れてくれた

『美味しい…!神谷さんも食べてください』

神「それは良かった。あぁ、はい…1口もらいます…」

彼女は頬を緩ませとても美味しそうな顔で食べている。まだ一口も食べてない俺をみて綿菓子の袋を目の前に差し出されたので一口大にちぎって口に入れた

『美味しいですよね』

神「えぇ。綿菓子ってこんなに美味しかったんですね…」

初めてみる彼女の満面の笑顔に不覚にもときめいた。彼女はそのまま俺の目の前に綿菓子の袋を向けているから何口がちぎって口に入れた。

すると、彼女がまじまじと俺の顔を見てくる。

『あ…口元に綿菓子付いてますよ』

神「ここですか?」

『違う違う、こっちです……取れましたよ?ん…美味しい』

神「え…」

驚くも無理ない。いつまでも取れなかった俺を見て彼女は口へと手を伸ばして口元に付いた綿菓子を自らの口へと運んだのだから。

こういうこと平気でするのか?他の奴にも…例えば一緒に住んでる榎本総一とか。そんなこと考えてると彼女が不思議そうな顔をして尋ねてきた