榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:177,324 hit

第1話ページ2

最初はお父さんと残ってるって言ってたのに何故かお父さんにお母さんの傍にいなさいと言われたのが始まりだった気がする。

渋々着いて行くことになった私は今日からお母さんといとこの…総一くんと402号室で住むこととなった。

正直言って総一くんの事は苦手…小さい頃はとても純粋で可愛かったのに小学校の高学年くらいになってから遊びに行く度実験だの笑顔で歌いながら虫を殺すようになったから……

お母さんが402号室のインタホーンを鳴らし、ガチャリと音がすると総一くんが出迎えてくれた。

総「いらっしゃい。叔母さん、Aちゃん」

正「あっら～!総一くん!久しぶりね～、益々カッコよくなったんじゃなぁい?ねぇ、A?」

『あっうん。そだね』

総「そんなことないよ。叔母さん」

2人のやり取りを見て、私は荷物を置きたいからと用意された部屋に荷物を置く。

すると、トントンとドアをノックされる音がしたからはーい。というとお母さんが買い物行くけど?と言ってきたが断る。

『総一くんは?』

正「総一くんなら公園に遊びに行ったわよ～。あっそうそう!これから住民会があるんですって出てくれないかしら?」

『そうなの。…バイト先探しに行こうと思ったんだけど…いいよ、別に』

正「助かるわ～!それじゃ母さん行ってくるから!」

ハイハイ、いってらっしゃい。と手を振る私に投げキッスをして買い物に行くお母さん。

住民会か…憂鬱だなーと思いながら家の鍵を掛けてエレベーターを待った。