榎本家の美女【あなたの番です】 (ページ26)

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第24話ページ26

神谷side

23時頃仕事が終わり、家へと帰って来たが何故だか彼女の顔が見たくなった

好意なんてあるはずないのに…とか思いながらも自分の足は彼女が働いてるであろうコンビニへと車を走らせていた。

到着すれば、やはり客足が少ないからか都築と彼女が話していた。何やら楽しそうでまた胸が傷んだ。

すると、外にも聞こえるくらいの声で俺がどうのこうのと言うもんだから店内に入り都築を小突いた

都「なんなら、俺が将人くんに…いだっ!」

神「…俺がなんて?」

都「や、やぁ～!将人くんいらっしゃ～い」

案の定コイツは何かを企んでたらしく、それを聞こうとしたがその前に彼女と目が合い会釈をした

神「それで?」

都「いや…その、ね?Aちゃんが将人くんとお祭り行きたいって」

『えぇっ?!』

彼女も驚いてるし…明らかに嘘だろ、それは。と分かり切った嘘を言う都築。本気にはしてないが、念の為彼女にも聞くと少し間を開けてだが一緒に行きたいと言われた。

正直、祭りなんてどうでもいいと思っていたものの彼女の誘いに断れない自分がいた。返事を待ってる彼女にこう答える

神「…いいですよ」

『やっぱ、そうですね…って、え?!』

神「どうしたんです?祭り一緒に行くんでしょ?」

予想外の返事をもらったかの様に動揺する彼女が可愛らしいと思った。その後、深夜まで働く彼女を送ってあげようと終わる時間を聞いた。また後で迎えに来ると伝え店を出た。

神「…これ、ブラック…だよな…?」

近くの駐車場に止めてた車へ戻り買った缶コーヒーを飲んだ。ブラックなのにほんのり甘く感じるのはきっと彼女が渡してくれたからなのか…?都築から受け取ってもこんな風に感じないだろう…。

不思議とそんな気がしてコーヒーを飲み干した。それからは彼女の終わる時刻まで例の事件の事を手帳とにらめっこしながら考えていた