誘惑【創造/龍】 ページ27
最近の俺の悩みは…
『あっ万丈〜、おっはよー』
万「ッ…はよ」
やたら此奴が絡んでくる。今もお気に入りの飴を咥えながら俺の首に腕を回して抱き着いてる
『元気ないね〜?まだ眠いのぉ〜?』
万「んなことねぇよ」
『まあまあ。そんな眠い万丈には〜…』
ちゅぽッ…と咥えていた飴を口から出し俺の前に差し出してくる彼女。
『お目覚めの〜飴ちゃんあげーる〜♡いっぱい舐めちゃっていいよ?』
万「な…なっ…はァ?!」
『あっはは!万丈顔真っ赤だよ〜?』
万「うっうるせぇ!!」
な、なんなんだよ…。飴を咥えてる時といい外し方といい…見てるこっちが変な気になっちまう
『ねぇ〜、万丈〜?飴ちゃん舐めないのぉ〜?』
万「いらねぇ!!」
『あっそ?おいしーのに〜』
そう言って飴をまた舐め直す彼女。
すると、戦兎がやってきた。戦兎を見つけた此奴は今度は向こうの方へ走ってく
『戦兎〜おっはよー』
戦「おはよ。今日は何味舐めてんの?」
『え〜、説明するの面倒臭い〜!舐めたら分かるよ〜?』
戦「それもそうか。じゃ、ちょーだい」
万「はっ?!」
思わず声が出てしまった。いや、だってさっきまで俺にベッタリだったのに今度は戦兎にベッタリくっついて俺に差し出した咥えてる飴を戦兎にやろうとしてんだぞ?!
戦「どした?万丈?」
『なーに?万丈も食べたくなったの〜?』
万「ッ!…そーだよ!!戦兎にやるくらいなら俺がその飴食ってやるって言ってんだ!!」
『も〜しょうがないなぁ。戦兎また今度でいい?』
戦「んー…?まっ、今回は万丈に譲ってやるか」
なんか仕方なさそうな顔して実験始めてる戦兎にはぁ?ってなる。怖い顔してる、あっいつもの事かと笑いながらAが近くにやってきた。
万「うるせぇ。飴寄越せよ」
『せっかちなんだから〜、はい』
万「おっ、おう…」
いざ目の前にするとアレだな…緊張する。けど、俺だって男だ。意識しないよう目を閉じパクッと彼女の咥えていた飴を舐めた。
(万丈、間接キッスだね〜)
(ッ…!)
(あっは、かっわい〜)
(今度はその口塞ぐからな)
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作者名:狐狛 | 作成日時:2019年8月13日 15時